【富山競輪「第70回全日本プロ選手権自転車競技大会」】スプリントは雨谷一樹が優勝

[ 2023年5月30日 04:45 ]

優勝した雨谷一樹
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 「第70回全日本プロ選手権自転車競技大会」が29日、富山競輪場でG1寛仁親王牌(10月19~22日、弥彦)の出場権、シード権をかけて行われた。1キロタイムトライアルは菊池岳仁(22=長野)が大会新でV。チームスプリントと合わせて2冠に。スプリントは雨谷一樹(33=栃木)が初V。ケイリンは山口拳矢(27=岐阜)が初Vで、3選手は寛仁親王牌初日の日本競輪選手会理事長杯のシード権を獲得した。

 スプリントは雨谷が予選から圧倒的な強さを見せつけた。「3年間開催がなかったですが、ずっと優勝を目指していました。ナショナルチームの時も河端さんらに勝てなかったのでうれしいです」と話す。関東地区プロ3連覇があり、スピードは折り紙付きだ。弾みを付けて次は競輪G1での活躍が期待される。

 ケイリンは山口が先行した古性後位から捲りV。ダービー王の実力を見せた。「チームスプリントがダメだったので気持ちが入りました。最後は差されたと思いました。何回も走ってきついです」と大きく息をついて話すが、その表情は充実していた。27、28日に行われた全プロ競輪では結果を出すことができなかったが、記録に残る舞台の優勝は強い勝負運を持つ山口らしさ全開だった。続く地元G3大垣記念(6月3~6日)、G1高松宮記念杯(6月13~18日、岸和田)でも勢いは止まらない。

 雨が降りしきる悪コンデイションの中、菊池が大会新の激走を見せた。「全開で突っ込んであとはタイムが出てほしいと。地元地区の弥彦でいいところから走りたかったのでうれしい。これで競輪もいい流れになりそうです」と笑顔。117期早期卒業で昨年ヤンググランプリVの潜在能力は抜群だ。今後の競輪の走りからも目が離せない。

<結果>
 ▽1キロタイムトライアル (1)菊池岳仁(長野)1分03秒137)(2)新田祐大(福島)1分03秒420(3)松井宏佑(神奈川)1分03秒799

 ▽チームスプリント 関東(菊池岳仁、中島詩音、末木浩二)1分02秒014(2)九州地区(3)四国地区

 ▽スプリント (1)雨谷一樹(栃木)(2)河端朋之(岡山)(3)渡辺一成(福島)

 ▽ケイリン (1)山口拳矢(岐阜)捲り=11秒01(2)吉田拓矢(茨城)(3)南修二(大阪)(4)小松崎大地(福島)

 ◇雨谷 一樹(あまがい・かずき)1990年(平2)1月14日生まれの33歳。96期。S級1班。09年7月29日、大宮でデビュー(1、3、5着)。ホームバンクは宇都宮。師匠は飯嶋則之(44=栃木)。通算成績は958戦180勝11V(F1・7V、F2・4V)。1メートル71、75キロ。血液型O。

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