【皐月賞】(11)シャザーン 経験豊富の強み、陣営「器用さある」

[ 2023年4月14日 05:27 ]

 【G1ドキュメント・栗東=13日】群雄割拠の皐月賞。1番人気がどの馬かも予想しづらく、本命馬探しのやりがいがある。週中取材を経て人気の盲点となりそうなのが、すみれS勝ちのシャザーンだ。過去30年をさかのぼっても前走・すみれS組が3着以内に入ったことはない。きさらぎ賞や共同通信杯、トライアルと比べれば注目度が低いのも理解できる。ただ、そこはダービー3勝を誇る名門・友道厩舎。皐月賞も09年アンライバルドで勝っている。今年も手応えを感じているのがひしひしと伝わってくる。坂田は調教終わりに大江助手に取材。「どんどん良くなるなって感覚がありますね。最終追い切りも、乗っている感覚より一つ上の時計が出ていましたし、しまい軽く仕掛けただけで、パッと反応ができていたので」とトーンが高かった。

 勝ちっぷりの衝撃度で言えばすみれSも相当だった。6頭立てながら、前半5Fが64秒4のスローペース。最後方のシャザーンに厳しい展開だったが、大外からあっさり突き抜けた。この馬のセールスポイントは末脚だけじゃない。大江助手は「器用さがありますね。いろいろなレースを経験しているので、そこが強み」ときっぱり。デビュー戦は逃げて2着、2戦目は2番手でリズム良く運んで快勝。重馬場を苦にしなかったのも大きい。枠は11番。「ゲートを出れば、うまく流れに乗っていけそう。一発あると思いますよ」。配当妙味があるなら狙う価値は十分にある。坂田は◎で勝負しようと決めた。

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2023年4月14日のニュース