【弥生賞】勝って本番へ！良血ワンダイレクト　藤岡師「坂も大丈夫」

坂路で脚慣らしをするワンダイレクト
Photo By 提供写真

　【東西ドキュメント・栗東＝28日】火曜朝の栗東は氷点下。体の芯まで冷える寒さだった。調教が始まってすぐ、スタンドに姿を見せた藤岡師。弥生賞ディープインパクト記念は良血ワンダイレクトを送り出す。「（皐月賞の）優先出走権以上、勝って本番に行ければ」。師の口ぶりから自信が伝わってきた。

　昨年12月の中京芝2000メートルで新馬勝ち。前走・若駒Sは鼻差2着に敗れたが、安定感のあるレース運びが光った。中間は在厩で調整を進め、「稽古の動きが良く、さらに良くなっている感じ」と上積みを強調する。

　母ワントゥワン、09年フィリーズレビューを含む重賞4勝の祖母ワンカラットはともに藤岡厩舎に所属した。師は「体形は母に似ているけど、こっちは距離の融通が利くから何より。脚質的にも後ろからの馬ではないし、坂も大丈夫です」と舞台を歓迎。ゆかりの血統でクラシックへ。前向きな言葉の連発に田村の心が揺らぐ。本命選びは最後まで悩みそうだ。