【中山大障害】オジュウチョウサン 完璧仕上げ、石神「前走に比べても余裕がある」

[ 2022年12月22日 05:00 ]

 中山大障害(24日)でラストランを迎える王者オジュウチョウサン(牡11=和田正)が、Wコースで最終追いを行った。大きく先行したスカイテラス(5歳2勝クラス)を目標に、最後は馬体を離して追いつく形。実質単走で5F66秒0は、今年一番速い計時となった。手綱を取った石神は「先週もしっかりやったが、全くダメージがなかった。前走に比べても余裕がある。もう一度目覚めてもらうため、意識的に(時計を)出していきました」と悔いのない仕上げを強調した。

 J・G1・9勝、重賞15勝など障害記録を次々と塗り替えた不世出の名ジャンパー。苦楽をともにしてきた石神は「調教から準備をして自信を持って乗ることの大切さを教えてもらった」と振り返る。いよいよラスト騎乗だが「不思議と寂しさはない。今はただ無事にレースを終えてほしい。そして平穏な余生を送ってほしい。その気持ちが強い」と語る。レース後には引退式が控えており「まずは落ちないように、人馬共に無事でゴールしないといけない」と表情を引き締めた鞍上。出来は間違いなく今年一番。無敵を誇った大障害コースで、最後にもう一つ勲章を手にするか。

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2022年12月22日のニュース