【菊花賞】アスクビクターモア95点 ひと夏越して腹っくら丸みを帯びて

[ 2022年10月18日 05:29 ]

鈴木康弘「達眼」馬体診断

アスクビクターモア
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 心を落ち着けること、我慢してこらえることを「腹を据える」といいます。道中は落ち着いて走り続け、息が上がりそうになるラストは我慢してこらえ切る。3000メートルの長丁場をしのぐために据わった腹は欠かせません。

 アスクビクターモアはひと夏越してその大事な腹を成長させた。ダービー(3着)時の馬体診断では80点としたうえで「ひばらの張りがもう少し増してほしい」と注文をつけましたが、そのリクエストに応えるように腹をふっくらさせている。丸みさえ帯びています。

 立ち姿は春と変わっていません。相変わらずおっとりとした顔でのほほんと立っています。いかにも勝ちみが遅そうな、おおらか過ぎる気性をうかがわせますが、長距離戦ではそんな気性がプラスに作用するのではないか。長い道中も腹を据えて走れるはず。中距離体形とはいえ、この腹と気性があれば3000メートルも克服可能です。

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