JRA 23年度開催日割と重賞日程発表 4月22日に京都競馬場約2年半ぶりグランドオープン

[ 2022年10月18日 05:11 ]

改修工事が進む京都競馬場(22年6月撮影)
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 JRAは17日、東京都港区の同本部で関東定例記者会見を行い、23年度の開催日割と重賞日程を発表した。京都競馬場整備工事が終了し、4月22日に約2年半ぶりに再開。天皇賞・春と菊花賞が淀に戻ってくる。また騎手の健康や人材確保の観点から負担重量の引き上げが実施される。

 年初は例年通り、1月5日の東西金杯で開幕。縁起重賞のスポニチ賞京都金杯は3年連続で中京で施行(通常は京都で実施)。20年11月から整備工事が行われていた京都競馬場の整備工事が終わり、4月22日に約2年半ぶりにグランドオープンする。春の古馬最高峰G1である天皇賞・春(4月30日)は前2年で施行された阪神から京都に戻って、施行される。

 夏は暑熱対策の観点から7月29日から8月6日(2週間)は関西での開催がなく、今夏同様に新潟と札幌の2場開催。祝日を利用した3日間開催は1月7~9日(中山、中京)、9月16~18日(中山、阪神)、10月7~9日(東京、京都)の3週。有馬記念はクリスマスイブの12月24日。同28日(木曜)のホープフルSで幕を閉じる。

 重賞では秋華賞トライアル紫苑S(9月9日、中山)の格付けについて、G3からG2への昇格を日本グレード格付管理委員会に申請する。来年1月の審査を経て、正式に昇格する。またJRA馬も出走可能となった2年後から始まる南関東競馬「3歳ダート3冠競走」の体系整備に伴って、現在6月に施行されているユニコーンSは東京ダービー(通常6月上旬に実施)の前哨戦として位置付けられ、2年後の24年からは5月に実施時期が変更される。同時にダート3冠競走の羽田盃のトライアルが、新たに地方競馬場で検討されているという。

 会見では来年から騎手の負担重量を引き上げることも発表された。3歳の馬齢重量以外は基本1キロ増。最低負担重量はオープンで48→49キロ、それ以外は49→50キロとなる。日本人の体格向上、騎手の福祉と健康(過度の減量防止など)、および将来的な人材確保が主な理由としている。

 古馬牡牝混合G1の定量は58キロ(定量G2の札幌記念、阪神Cを含む)、別定G2、G3の基礎重量は57キロに統一。別定重量のG2、G3は全てグレード別定(対象期間内の重賞勝ち実績により1~3キロ増)となり、賞金別定(収得賞金による重量増)の条件はなくなる。3歳馬の重賞は再来年の24年から全て馬齢重量となる(ハンデ戦を除く)。

 また、見習騎手の減量も平地と障害それぞれの勝利数に準じて適用に変更。障害は10勝以下が▲3キロ、11勝以上15勝以下が△2キロ、16勝以上20勝以下が☆1キロ。女性騎手は15勝以下が★4キロ、16勝以上20勝以下が▲3キロとなる。平地は現行通り。

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