【新潟2歳S】菅原明 今週も越後席巻だ!嘉藤師重賞初挑戦バグラダスで一発

[ 2022年8月26日 05:30 ]

注目の若手騎手

菅原明
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 いよいよ夏競馬もあと2週。25日、出走馬が確定した。夏企画「注目の若手騎手」は若手のカテゴリーにとどまらない活躍を見せる菅原明良(21=高木)にスポット。新潟2歳Sバグラダス、その名を世間に知らしめたNHKマイルC153万円馬券の立役者カワキタレブリーなど楽しみな騎乗馬がそろった。

 関東のホープ菅原明は先週新潟で、土曜(20日)7~10Rを圧巻の4連勝。翌21日にも1勝を上乗せして今年ここまで53勝。昨年マークした自己最多75勝を上回るペースで勝ち星を積み重ねている。夏の新潟リーディングは7勝で、福永、川田、戸崎と一線級に次ぐ4位。

 今週も新潟で騎乗し土曜9鞍、日曜8鞍に騎乗。特に日曜はチャンスのある馬がそろった。9R五頭連峰特別はカワキタレブリーに騎乗。初コンビだった前走NHKマイルCで最低18番人気の低評価を覆し、直線よく伸びて3着に導いた。2勝クラスでは明らかに実績上位の存在。菅原明は「前回はうまくいきましたが、新潟であのような競馬ができるかは展開次第。力はある馬なので今回が試金石になると思います」と慎重なコメント。12R1勝クラスのミンナノユメミノルは3走前に手綱を取って未勝利勝ち。2走前は騎乗していないが現級2着の実績。「新潟の1200メートルは忙しい感じはしますが、このクラスでもやれる力はあります」と期待していた。

 メインの新潟2歳Sはバグラダスと新コンビ。福島のダート1150メートル戦で新馬勝ち。今回は芝マイルと大きく条件は替わるが、母メジェルダ(母の父ディープインパクト)は15年ファンタジーS2着の実績があるだけに、芝をこなせる血統的裏付けはある。管理する嘉藤師はこれが初の重賞挑戦。「記念すべき初重賞に乗せてもらって光栄です。これから嘉藤師と(共通の思い出を)つくっていきたいですね」と語っていた。

 《砂で新馬戦勝ちも嘉藤師は芝激走期待》バグラダスを管理する嘉藤貴行師(40)は、今年3月に厩舎開業。ここまで7勝と順調なスタートを切っている。重賞初挑戦となるバグラダスは厩舎にとって初めての新馬勝ち。嘉藤師は「初物ずくめですね。ダートで勝ったけど、ジョッキーの進言で芝へ。操作性の高さを生かして何とかならないかな。たまたまダートで勝っただけで、ノーチャンスではないと思っている」と期待を懸けていた。トレーナーにとって騎手時代を通じて初の重賞Vを狙う。

 ◇菅原 明良(すがわら・あきら)2001年(平13)3月12日生まれ、千葉県出身の21歳。19年、美浦・高木厩舎所属でデビュー。同年4月20日の福島6RタイキダイヤモンドでJRA初勝利。JRA通算2544戦189勝(重賞3勝)。1メートル63、45キロ。血液型O。

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