【小倉記念】松本大輝 ピースオブエイトで重賞初騎乗Vだ!今年26勝で昨年超え、伸び盛りの2年目19歳

[ 2022年8月12日 05:30 ]

注目の若手騎手

小倉記念で重賞初騎乗となる松本大輝
Photo By 提供写真

 今週は新潟、小倉、札幌の3場開催が再開。11日、出走馬が確定した。夏企画「注目の若手騎手」は「第58回小倉記念」のピースオブエイトで重賞初騎乗の松本大輝(19=栗東・森)を取り上げる。春に毎日杯勝ちの実績がある相棒はメンバー唯一の3歳でフレッシュなコンビ。追い切りで感触をつかみ、あとはレースで力をフルに引き出す。また、中京記念2着から小倉記念に参戦するカテドラルがこの日、団野を背に追い切りを消化。CWコースをハツラツと駆け抜けた。

 つかんだチャンスは逃さない。松本は今週、小倉記念のピースオブエイトで重賞初騎乗となる。当初、騎乗予定だったホーがハンデ53キロだと乗れないため白羽の矢が立った。「ヒンドゥタイムズ(同じシルクホースクラブ所有)に乗せていただく予定でしたが、火曜の朝に急きょ騎乗が決まりました。どちらもチャンスがある馬。騎乗依頼を頂いたのはうれしかったです」と喜びをかみしめる。

 ピースオブエイトは昨夏に小倉芝1800メートルで新馬勝ち。その後は休養を挟み、無敗3連勝で毎日杯をものにした。初の敗戦となった前走・ダービー18着後は放牧でリフレッシュ。水曜の最終追い切りで初コンタクトを取った。CWコースでプリュムドール(4歳3勝クラス)を3馬身追いかけ、直線は内に入って5F69秒0~1F11秒8で併入。「スイッチが入らず、なかなか気が乗らなかったけどCWコースに入ってハミを取った瞬間に走り方が変わったんです。実績、能力がある馬は、そのあたりが違うと騎乗して感じました」と相棒を絶賛する。

 デビュー2年目の今年は26勝。既にルーキーイヤーの18勝を超える勝ち星を挙げている。この夏、小倉の前半戦で記憶に残る勝利があった。先月9日のマレーシアCは師匠・森師が管理するジャスパーウィンに騎乗。2年ぶりの実戦で逃げ切り、自身のメインレース初勝利となった。「森厩舎、加藤和夫オーナーの馬で勝たせていただき、特別な思いが込み上げました。オーナーは僕が他の馬主さんの馬で勝っても、長文のメールでお祝いの言葉を送ってくださる。ジャスパー(冠名)の馬で勝ち星を積み重ねて、大きいところを一緒に勝ちたいですね」とさらなる飛躍を誓った。

 今週は土日ともに小倉で14鞍。重賞以外にも楽しみなメンバーがそろった。力が入るのは土曜3R・3歳未勝利のフィオリーカズマだ。休み明けの3走前からコンビを組んで6、3、2着。小倉ダート1000メートルに舞台を移した、ここ2走は前々で見せ場をつくった。「スタートが安定して、あと一歩のところ。重賞も勝ちたいけど土曜のフィオリーカズマを勝たせたいです」と気を引き締める。若手らしいガッツあふれる騎乗で勝利を目指す。

 ◇松本 大輝(まつもと・ひろき)2002年(平14)10月11日生まれ、滋賀県出身の19歳。父・達也氏は元騎手、元調教助手。昨年3月に栗東・森厩舎所属でデビューし、同13日に11戦目のヴァルキュリアで初勝利。JRA通算759戦44勝。身長はデビュー当時より1センチ伸びて1メートル77、46・3キロ。血液型B。好きなアーティストはTWICE。

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