中休み明けの小倉は差し天国!?先行馬苦戦必至…外め通る馬に利

[ 2022年8月10日 05:30 ]

夏ラボ

小倉競馬場
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 夏の小倉開催は暑熱対策のため昨年から中休みを挟んでの前後半2部構成になっている。夏競馬の馬券につながる情報や旬なトピックを掘り下げる「夏ラボ」は中休みの影響に着目。今週から始まる後半戦は従来の“夏コク”とどう変わるのか。小倉競馬施設整備課の馬場担当・長野照幸課長(42)の“証言”や昨年の結果などから攻略法を探る。

 小倉サマーシリーズは昨年から前後半戦に分けての開催。今年の前半戦の芝レースはCBC賞(勝ち馬テイエムスパーダ=芝1200メートル1分5秒8)などレコードが連発した。開催最終日の中京記念(同ベレヌス)も芝1800メートル1分45秒9の好タイム。圧倒的に内&先行馬が有利だった。

 では、後半戦はどうなるのか?まずは昨年の結果を振り返ってみよう。後半戦の芝オープンは6レース。軽量51キロのヨカヨカが押し切った北九州記念以外の5レースは上がり3F最速をマークした馬が差し切った。中休みで馬場が回復。切れ味が十分に生きる馬場だったことがうかがえる。

 ただし、今年は昨年とはカレンダーは異なる。昨年は前半戦3週→中休み3週→後半戦4週だったが、今年は前半戦4週→中休み2週で後半戦を迎える。小倉競馬施設整備課の馬場担当・長野課長は「当然ながら昨年よりも傷みが多く見られました。(中休みで)大きな傷みでなかった1角から向正面にかけてはおおむね回復すると思うが、傷みの大きい3角から正面直線の内柵沿いは傷みは残りそう。3回小倉(前半戦)の開幕週のような馬場とは異なると思います」と見通しを語った。

 前半戦13勝で夏の小倉リーディング首位を走る松山は「内から3~4頭目あたりは(馬場が)荒れていた」と振り返る。後半戦の芝は今週のみAコース。2週目からはBコース(内柵を3メートル外に移動)に変わるが、松山は「(仮柵ができても)逃げ馬は荒れた部分を走るので、厳しくなると思います」とイメージする。

 関係者の証言を総合すると、先行馬は苦戦必至で直線外めを通る馬の決め手が生きそう。昨年は好位差しの好走が目立ったが、今年はもう一列後ろ、中団からの差し。小倉記念ならカテドラル、ジェラルディーナあたりが狙い目だ。

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2022年8月10日のニュース