【NHKマイルC】セリフォス 高速決着必至のパンパン馬場で好位から鋭伸

[ 2022年5月7日 05:30 ]

セリフォス
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 今季のG1新企画「展開王」。開幕戦の高松宮記念は週中に推した3頭がワンツースリーを決めた。3歳マイル王決定戦のNHKマイルCは近年の流れから高速決着必至。週末は良馬場が予想され、前々でスピードを生かすタイプが有利との見解だ。好位で運べるセリフォスに展開が向く。

 NHKマイルCはずばり、良馬場での決戦。昨年はシュネルマイスターが1分31秒6の好時計で制した。先週の東京は雨の影響で時計を要したが、先月23日の東京開幕初日は速かった。芝マイルの未勝利戦でシュヴェルトライテが1分33秒5。パンパン馬場で行われる今週は高速決着必至だ。

 デビューからマイル一本で勝負してきたセリフォスに◎だ。デビューから3戦はスローの上がり勝負。重賞初挑戦となった2戦目の新潟2歳Sは開催後半で内ラチ沿いの荒れた部分から抜け出してV。前走・朝日杯FSは前半3F34秒3の締まった流れ。1番人気を背負い、マークされる立場ながら0秒1差の2着に踏ん張った。敗れはしたが評価を下げる必要のない敗戦だ。

 過去4戦の最速タイムは前走の1分33秒6。時計の裏づけがあるとは言えない。それでも記者の見解は違う。先週、不良馬場のCWコースでラスト10秒8を刻んだ。抜群の推進力。現3歳世代トップクラスのスピードを秘める。スッと好位を取れる競走センス。追ってからも味がある。道中、締まった流れになったとしても置かれず追走し、速い時計にも対応可能だ。

 2枠4番を引き、自信を深めた。前哨戦・ニュージーランドTを逃げ切った武豊騎乗のジャングロが外からハナを叩き、ソネットフレーズ、アルーリングウェイもスピードを生かして積極的に運べば、ペースは流れる。スタートさえ決まればスッと好位置を取れ、かつ上がり3F32秒台の末脚を使えるこの馬には絶好の展開になる。加えて、この枠なら道中、距離ロスのない最短ルートを通れる。過去26回、3歳初戦で制した馬はいないが、そこは休み明けの成績がいい中内田厩舎。手腕を信じるのみ。

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