【ケンタッキーダービー】クラウンプライド道悪問題なし 新谷師も好感触「態勢は整っている」

[ 2022年5月7日 05:30 ]

チャーチルダウンズ競馬場で調整するクラウンプライド(ロイター)

 米国競馬の祭典「第148回ケンタッキーダービー」は日本時間8日朝、ゲートイン。日本でも3年ぶりに馬券発売される。UAEダービー優勝で米国行きの道を切り開いた日本馬クラウンプライド(牡=新谷)は7番枠からスタート。ドバイから輸送後も順調に稽古を積み重ねた。クリストフ・ルメール(42)も手応えあり。また、米各地区の前哨戦の勝ち馬も大一番に向けて仕上がっている。「スポーツの中で最も偉大な2分間」と称される20頭のガチンコ勝負。JRAは7日午前7時から馬券を発売する。

 4日に追い切ったクラウンプライドは5日朝、厩舎周りの引き運動で体をほぐした。新谷師は「追い切った後、体が一段と良くなっている。順調に来たし態勢は整っている」と好感触。追い切りは松田助手が騎乗した先週、ルメールが駆けつけた今週と2週続けてダートコースでスピード感あふれる動きを見せた。道悪が濃厚だが週中も雨が降り、チャーチルダウンズの馬場に戸惑っている様子は一切ない。「他馬も同じ条件だし天候は気にしていない」と同師は締めくくった。

 ▼チャーチルダウンズ競馬場 米中東部ケンタッキー州ルイビルにある米国競馬の聖地。開場当日の1875年5月17日に第1回ケンタッキーダービーとケンタッキーオークスが行われた。ダートコース(1周1600メートル)の内側にある芝コース(1周1400メートル)は1985年に増設。ダート2000メートルのスタート地点はスタンド前の直線入り口に設けられ、1コーナーまで450メートルあるが多頭数の外枠は不利とされる。コーナーがきつく極力、減速しないで回れるかが鍵。4コーナーを回ってからゴールまで直線380メートルで差しは利きづらい。

 ▼天気と馬場 ケンタッキー州ルイビルはこの時季、雨が多く天気が変わりやすい。今週も降ったりやんだりの空模様。レース前日の6日は雨。7日朝に雨が上がって曇りの予報。最高気温は15度。不良から、なかなか乾かない見込み。砂100%の日本のダートと違い、粘土が混ざった米国のダートは道悪になると脚を取られ時計がかかる。コースレコードは73年ケンタッキーダービーでセクレタリアトがマークした1分59秒4。

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2022年5月7日のニュース