【大阪杯】逃げるジャックドール 捉えるエフフォーリア

[ 2022年3月28日 05:30 ]

ジャックドール

 春の仁川にスターホースが集結する。G1昇格6年目を迎えた「第66回大阪杯」はジャックドールの参戦で盛り上がりがグッと増す。5連勝で2着馬につけた着差は計12馬身半。G1初Vへ予行演習は完了した。敵に回すは王者エフフォーリア。見る者をときめかせる逃亡者はポールトゥウインを完遂できるか。

 逃げるが勝ちの春である。先週は日経賞でタイトルホルダー、毎日杯はピースオブエイトがともにハナを切ってV。海の向こうではパンサラッサがドバイターフで同着ながら逃げて優勝した。今週も逃げ馬の流れが続くのか。

 ジャックドールは昨秋から5連勝。重賞初挑戦となった前走の金鯱賞も圧逃パフォーマンスを見せた。直線でさらに加速して1分57秒2のレコードVを決めた。走るごとに時計を詰めているのもいい。内回りの芝2000メートルも戦法にフィット。さらなる相手強化でも、楽しみの方が大きい。G1初挑戦Vに期待した。

 戦歴なら3歳で有馬記念を制したエフフォーリア。唯一、敗れたのは10センチ差で2着だったダービーだけ。勝ち馬シャフリヤールがドバイシーマクラシックVを果たし、かのダービーの値打ちはさらに上がった。7戦6勝の成績は堂々たるもの。4歳代表のチャンピオンとして臨む今年初戦。無論、好勝負を演じる。

 昨年の覇者レイパパレはチャレンジCを合わせて、この舞台は2戦2勝だ。昨年の宝塚記念も3着。得意の阪神で前進を見込む。前走・金鯱賞のアカイイトは本番を見据えた仕上げ。3着と格好をつけた。大型馬の叩き2走目、着実に良化をたどる。折り合いに進境、幸とも手が合う印象だ。昨年のエリザベス女王杯は阪神内回りでV。コース替わりはいい方に出そう。

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2022年3月28日のニュース