【中山牝馬S】松岡×伊藤伸師 6年ぶり重賞タッグ!

[ 2022年3月11日 05:30 ]

 【東西ドキュメント・美浦=10日】調教時間終了間際。中山牝馬Sの穴馬探しをしていた高木は伊藤伸師を発見。クリノプレミアムの話を聞こうとしたが、師の表情がどこか浮かない。「今回は(松岡)正海に乗ってもらうんだけど、彼の大きなケガにつながった落馬は2回ともうちの馬だった。申し訳ない気持ちがある」。特に20年2月の落馬事故は完全復帰までにかなりの時間を要した。16年函館2歳S(ポッドジーニー13着)以来の重賞タッグを手放しには喜べない様子だった。

 そこにフラッと現れたのが松岡。いつも通りフランクに会話に加わったが、随所で師の気持ちに配慮しているのが伝わった。「次に伊藤伸厩舎で重賞を勝つなら俺しかいないでしょ!今回はロザムール、ローザノワールと速い馬がいるし、その後ろあたりからかな」。同馬とのコンビで2戦2連対の実績も頼もしい。松岡の張りのある言葉によって、次第に師の表情が明るくなっていくことに高木は気付いた。

続きを表示

2022年3月11日のニュース