角田大河 福永祐一以来26年ぶり初騎乗から連勝!「技術的にはまだまだ」

[ 2022年3月6日 05:30 ]

初騎乗初勝利をし写真に納まる角田大河(中央)。角田大和(右)、角田晃一調教師(左)(撮影・亀井 直樹)
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 JRAの新人騎手が5日、中山、阪神競馬場でデビューした。阪神で騎乗した角田大河(18=石橋)が1Rメイショウソウゲツ(牝3=本田)、2Rメイショウトール(牡3=石橋)でデビューから2連勝。父が騎手時代にジャングルポケットで01年ダービーを制した角田晃一師(51)、兄・大和(20)も騎手というサラブレッドがいきなり決めた。初騎乗からの連勝は96年の福永祐一以来26年ぶり。現役4人目の女性騎手・今村聖奈(18=寺島)は5鞍に騎乗し、7Rメイショウシロガネの3着が最高だった。

 新人らしからぬ、冷静かつ強気なリードだった。阪神1R。メイショウソウゲツにまたがった角田河は2番手で流れに乗った。4角でも手応え抜群。サッと先頭に立った。そこに内から岩田康、外から福永が迫る。ダービージョッキー2人の猛攻を退け、初騎乗初勝利のゴールをさっそうと駆け抜けた。「前走で短いところを使ってもらっていたことで操縦性が高く、スムーズにいい位置につけられました。初めてのレースだったので、やるべきことを事前にしっかり決めて、やろうと思っていました」。ルーキーと思えない言葉が口を突き、報道陣も度肝を抜かれた。

 朝イチで終わりではなかった。続く2R。メイショウトールで大外16番枠からスタートを決め、道中6番手。直線、外から伸びてズバッと差し切った。「乗せていただいた馬主さまをはじめ、調整していただいた厩舎関係者の皆さまに感謝の気持ちでいっぱい。ただ、技術的にはまだまだ。なるべく早く、きっちりと回ってこられるようにしたい」。デビュー初日の初騎乗から連勝を飾ったのは79年栗田伸一、96年福永祐一に次いで史上3人目。この18歳、ただ者ではなさそうだ。

 ▼石橋守師 (本人も)気持ち的に楽になったと思う。馬の力で勝たせてもらったことに感謝の気持ちを持ってほしい。

 ▼角田晃一師(角田河の父) (デビュー戦を)無事に回ってくることができてホッとしました。でも、本人が一番ホッとしていると思う。石橋先生に全て任せているので、これからも頑張ってほしい。

 ◇角田 大河(つのだ・たいが)2003年(平15)5月21日生まれ、滋賀県出身の18歳。趣味は音楽鑑賞。目標騎手・武豊。特技・マラソン。1メートル65、47キロ。血液型B。

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