【京都記念】ジェラルディーナ 母ジェンティルの雪辱&重賞初Vへ加速!

[ 2022年2月11日 05:30 ]

福永を背にCWコースで追い切るジェラルディーナ(撮影・亀井 直樹)
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 伝統のG2「第115回京都記念」に出走するジェラルディーナ(牝4=斉藤崇)はCWコースで木曜追い。福永が騎乗して感触を確かめた。しまい重点の運びでラスト1Fは11秒3。これでラスト1Fは3週続けて11秒台前半、輝く末脚に磨きを掛けてきた。来る春を前に、良血がひと足早く満開を迎える。

 良血馬が再起動を迎える。ジェラルディーナは3週連続で福永が騎乗、今週もCWコース単走で追い切った。序盤はゆったり。5F標識を過ぎても1Fのラップは17秒1~16秒1とまだゆっくり。スローテンポを解除、ラスト2Fで一気にペースを上げた。12秒0~11秒3でビュンと加速、馬なりで5F73秒0をマークした。1週前追い切りもラスト2Fは11秒4~11秒2。切れ味に磨きをかけた。鞍上が好感触を告げる。

 「しまいだけやりました。いいストライドで伸びていました。少しパワフルになりましたね。体が増えているのはいい傾向。G1で戦えるポテンシャルを持っていますし、あとは精神面の部分。まだまだ伸びしろはたくさんあると思います」

 昨年は夏の小倉から一気3連勝を遂げた。オープン入りして即、重賞にトライ。その前走は勝ち馬ソーヴァリアントがぶっちぎる形、2着馬とは0秒2差の4着だった。最内枠がアダになった格好で、鞍上に悲観する様子はない。

 「動きたいときに動けなかったですね。スムーズなら際どい勝負になっていました。やってみないと分からないけど前走は距離も問題なかったし、2200メートルも大丈夫だと思います」

 2カ月の休みを挟んでの今年初戦。馬体は確実に成長曲線を描く。斉藤崇師は「腰周りがしっかりしてきましたね。もう少し増えてほしいけど、10キロくらい増えているのはいい傾向。これでもう少し落ち着いてくれれば」と話した。

 母ジェンティルドンナは12年の牝馬3冠馬、国内外合わせてG1・7勝を挙げた名牝だ。このレースは14年に6着敗退。8年の時が流れ、娘がリベンジの舞台に立つ。今年の古馬重賞は4歳馬が【3・3・0・17】で勝率13%、連対率26%を誇る。先週の東京新聞杯もこの世代でワンツーが決まった。強い世代の風に乗せて、素質馬が重賞初Vへ。奇麗な開幕週の馬場で、華麗に舞い上がる。

 《石坂正厩舎から転厩》ジェラルディーナは石坂正厩舎が昨春に解散して転厩してきた。母ジェンティルドンナも石坂正厩舎で管理。伯母にマイル重賞Vのドナウブルー、近親にダービー馬ロジャーバローズと活躍馬を出す血脈だ。斉藤崇師は「石坂先生のあとを預からせてもらっていますし、大事にしないといけない。タイトルを一つでも獲って、母として帰れるように頑張ってほしい」と飛躍を願った。

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2022年2月11日のニュース