“年男”飯田祐師 9年目のシーズン「自分らしくやってこられている」 開幕Vを狙う

[ 2022年1月4日 05:30 ]

飯田祐史師
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 誠実な人柄が見えた。飯田祐師に“年男です”と振ると「気持ちですか?う~ん、ちょっと待ってくださいね」と真剣に言葉を探した。そして口をつく。

 「ひと回り上や下にどういう人がいるか見るくらいで、特に意識はないです。ただ、お正月になるとやっぱり“改めて頑張ろう”という気持ちになりますね」

 昨年はエイティーンガールで京阪杯勝ち、メイショウダッサイで阪神スプリングJと中山グランドJを勝った。ただ、メイショウダッサイは故障が判明、長期の戦線離脱に入っている。

 「去年は上のクラスの馬が頑張ってくれたし、平地と障害で重賞を勝てたのは良かったと思います。でも、故障もありましたから…。決していいことばかりではなかったですね」

 13年に調教師免許を取得して翌年開業、今年で9年目のシーズンを迎える。「キャリアを積んできて、自分らしくやってこられているかな。それにスタッフもついてきてくれていますし、みんなで勉強しながら上向いていければと思います」と視線を前に向けた。

 5日の中京は5Rホシハタノキセキ、12Rにメイショウオーギシがスタンバイ。12Rメイショウオーギシは休み明け2走が2、4着と堅実に駆ける。「年末も緩めずに乗り込んで、シャキッとしてきました。このクラスでは安定していますね」。ここ2走で見せる先行力を生かして、開幕Vを狙う。 

 ◇飯田 祐史(いいだ・ゆうじ)1974年(昭49)11月18日生まれ、滋賀県栗東市出身の47歳。93年騎手デビュー。メイショウオウドウで00年大阪杯、01年鳴尾記念を制するなどJRA重賞4勝。JRA通算380勝をマークした。13年に調教師免許を取得して翌年、厩舎を開業。JRA通算116勝、重賞はメイショウダッサイの20年中山大障害、21年中山グランドジャンプなど7勝。

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2022年1月4日のニュース