【平塚記念】郡司 地元3記念全制覇、大外捲り切った「期待に応えられ何より」

[ 2021年10月5日 05:30 ]

平塚記念を制し優勝トロフィーを手にガッツポーズの郡司
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 平塚記念決勝は4日行われ、地元の郡司浩平(31=神奈川・99期)が大外を捲り切って優勝。郡司は今年4月の川崎以来、G3・12度目の制覇。また、現在使用されている神奈川3つの競輪場の記念全てを制した。

 レースは新田がスタートを決めて新田―小松崎―郡司―松坂―清水―小倉―古性―稲川―野田で周回。赤板で古性―稲川に単騎の野田が続き3車で上昇。その上を清水―小倉で斬り、そのまま徐々にペースを上げ先行態勢に入る。最終H通過は清水―小倉―古性―稲川―野田―郡司―松坂―新田―小松崎。最終2角すぎから新田が捲るも、3角から出た郡司に合わされ不発。3番手から古性が直線伸びるも、その外を郡司が捲り切って優勝。

 「郡司おめでとう」。久々に平塚に戻ってきた歓声に、ガッツポーズで応えた。

 超豪華メンバーがそろった決勝。郡司は「新田さんのカマシだけ警戒していた。そこに反応できなかったら最悪の位置になると思っていた」と連日逃げていた五輪代表をうまく後方に置いた。ただ、前にも超一流。「古性君が反応できないくらい、清水君もカカっていた」。それでも「一番出ない3コーナーの上りで踏んだが、そこを我慢すればと思っていた。最後は自然と自転車が伸びてくれた」と、大外から超強敵たちをのみ込んだ。

 2日目が台風の影響を受けて順延となり、決勝は日曜日から月曜日に。それでも地元のエースの優勝に多くの声援が飛んだ。「優勝の後の声援は選手をやっていて一番うれしい。期待に応えられて何より」。地元のヒーローのあまりの強さに湘南バンクが酔いしれた日となった。

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2021年10月5日のニュース