【いわき平・ドリームR】脇本&新田の東京五輪コンビが合流

[ 2021年8月10日 05:30 ]

東京五輪の自転車トラック種目に出場した新田祐大(左)と脇本雄太が合流

 G1「第64回オールスター競輪」(優勝賞金4694万円)はきょう10日から6日間、福島県いわき平競輪場でナイターで開催される。初日はファン投票上位9選手による10R「ドリームレース」をメインに一次予選が行われる。東京オリンピックに出場した脇本雄太、新田祐大の参戦で豪華メンバーが集結。昨年のオールスターを制した松浦悠士が連覇に向け好発進を決めるか。中国ゴールデンコンビ・清水裕友との連係は松浦が前で自力勝負を選択した。ファン投票1位の平原康多は昨年のグランプリで番手を回った脇本雄太を目標に勝機を狙う。

 前日まで東京五輪でメダル獲得に奮闘した脇本と新田が今度は漢字の競輪で“金メダル”を目指す。ケイリンでは準決勝で敗退するも7~12位決定戦で1着となり7位の脇本は「完璧な状態でレースを迎えられたが、それでも展開上、負ける時は負けてしまう。ただ、後悔のないレースはできた。これからは日本の競輪に集中したい」。一夜明けた今は「精神的に追い付いていないし、肉体的にも疲れはあって満身創痍(そうい)の状態なのは確か。それでも出場する以上は、しっかりと力を出せるようにしたい」と意欲的に話した。

 初日のドリームでは昨年のグランプリで番手を回った平原が再度、脇本の番手を回る。そのグランプリでは脇本が果敢に先制。4角で先行の番手という絶好のポジションでありながら、捲って来た清水を平原が厳しくけん制して止めている。平原は5着に終わり、逃げた脇本は2着に粘った。「平原さんに任せてもらえて光栄だった。今までは敵同士として戦ってきたが走っていて楽しかった」と意気に感じている。先行日本一の脇本がいつも通りのレース運びができれば平原に大きなチャンスが巡ってくる。

 一方の新田はケイリンの準々決勝で敗退。「皆さんの望むような結果を出せず残念で悔しい気持ち」と話すが「オリンピックがなければ競輪選手にはなっていなかった。コロナということもあって、これまでのオリンピックとは違う感じはあったが、素晴らしい経験をさせてもらった」。今後は脇本と同様に競技は引退して競輪に専念する。「地元では17年オールスター(決勝2着)、昨年のサマーナイト(決勝2着)で勝ち切ることができなかった悔しさがある。「地の利を生かした走りをしてライン3人で決まるレースを」と力を込めた。

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2021年8月10日のニュース