【東京新馬戦】白毛馬ハイアムズビーチ優勝 北村宏「頑張ってくれました」 新ヒロイン候補誕生

[ 2021年6月12日 13:36 ]

<東京5R 新馬戦>北村宏騎乗のハイアムズビーチは藤懸騎乗のハギノモーリス(右奥)に半馬身差をつけ新馬戦を制す (撮影・西川 祐介)
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 東京5R・2歳新馬戦(芝1400メートル)は道中6~7番手の外で運んだ3番人気ハイアムズビーチ(牝=萩原)が外から力強く伸びて、内で逃げ粘るハギノモーリスを半馬身かわしてデビュー勝ち。白毛馬のJRA新馬戦Vは史上5頭目。うち、JRAの芝の新馬戦Vは昨夏函館(芝1800メートル)で初陣を飾ったソダシに続き2頭目。白毛馬の新ヒロイン候補が誕生した。

 鮮やかな真っ白な馬体が真夏を思わせる太陽の下ではじけた。6番手を進んだハイアムズビーチは直線で外からジワジワ伸び、粘るハギノモーリスをとらえた。ゴールした瞬間、場内ファンから拍手が起こった。

 騎乗した北村宏は「パドック、返し馬、そしてゲートまで凄く落ち着いていました。スタートの反応も良かったけど、まだ緩い面があって、バランスを取るのに自分の力を使っていました。追い出してからもバランスを取るのに苦労していましたが、それでも坂をまっすぐ駆け上がって、頑張ってくれました」と粘り強く走った愛馬を称えた。

 父ドレフォンは16年のブリーダーズCスプリント(ダート6F)などダート短距離G13勝を挙げ、現2歳が初世代の新種牡馬。同産駒のJRA出走2頭目でうれしい初白星となった。

 ハイアムズビーチは祖母シラユキヒメ、母は08年の関東オークスなど地方交流ダート重賞3勝を挙げたユキチャンと、母子3代にわたる白毛馬。いとこには昨年の阪神JF、今春の桜花賞を制した白毛女王ソダシがいる。JRAで勝ち星を挙げた白毛馬は07年4月阪神で勝ち上がったホワイトベッセルが第1号で、ハイアムズビーチが15頭目。父から引き継いだスピードを武器に、新たな白毛伝説が始まりそうな予感だ。

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2021年6月12日のニュース