ボートレーサー211人 持続化給付金を受給 競走会が謝罪

[ 2021年3月31日 05:30 ]

記者会見冒頭で陳謝する潮田政明日本モーターボート競走会会長(写真中央)
Photo By スポニチ

 ボートレーサーが新型コロナウイルス対策の持続化給付金を不正受給した疑いがある問題で、競技運営を担う日本モーターボート競走会と選手会は30日、東京都内で記者会見し、211人の選手が受給していたと発表した。不正受給に当たるかどうかは中小企業庁が最終的に判断するとの考えを明らかにした。

 競走会の潮田政明会長は「レースを支えてくれている全国のお客さまに対して、大変不快な思いをさせてしまったことを深くおわび申し上げる」と陳謝し、給付金を受け取った全ての選手に自主的に返還するように指示していると述べた。すでに39人が返還、もしくは手続き中という。

 全選手1574人を対象に調査し、判明した。受給した選手はコロナによる開催打ち切りなどを申請理由としていたが、別のレースに斡旋されるなど救済措置が講じられており、潮田会長はコロナによる影響は極めて限定的とした。

 遅くとも昨年7月には疑惑を把握していた選手会は「詐欺罪に抵触する可能性」と選手に警告していたが、調査を始めたのはJRAが今月、騎手らの受給を公表した後だった。競馬界では税理士が大々的に勧誘していた実態があったが、税理士の関与については調査中とした。

続きを表示

2021年3月31日のニュース