【金鯱賞】デアリングタクト追試合格!先週もう一つも…馬なりやめ“しまい”しっかり 松山「十分戦える」

[ 2021年3月11日 05:30 ]

松山騎手を背に坂路で追い切るデアリングタクト(撮影・亀井 直樹)
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 世界進出への第一歩だ。昨年の3冠牝馬デアリングタクト(牝4=杉山晴)が「第57回金鯱賞」(14日、中京)で21年初戦を迎える。調教でのモタれ癖、実戦でのイレ込みなどの課題を念頭に置きつつ、戦える態勢は整った。なお成長の余地を残す4歳牝馬。視線の先には香港とパリの遠景が広がっている。

 この馬を知り尽くした鞍上が、絶妙な“スパイス”を利かせた。史上初めて無敗で牝馬3冠を達成したデアリングタクト。始動戦の金鯱賞に向けた最終追い切りは、いつもと同じように坂路単走。ただ、いつもと違ったのは馬なりにとどめなかったこと。最後は軽く促されて、4F52秒9~1F12秒2をマークした。3週連続の手綱となった松山が意図を説明した。

 「いつもの当週追いの感じで、リズム重視で。先週しっかりやってるので、そこまでビッシリとはやってないけど、先週の動きからもう少し“欲しい”と思ったんです。休み明けでもあるし、しまいの反応をしっかり確かめました」

 1週前にCWコースでしっかりと時計を出して、最終追いは坂路で4F54~55秒というのが、この馬のルーティン。実際、先週は攻め駆けするベレヌス(4歳3勝クラス)を追走して、6F82秒6~1F12秒2をマークした。その上で、この日は“追試”を課した形。松山は「先週は左にモタれる面があったけど、今日は真っすぐ、楽に走れている感じだった。いい時と比べると物足りなさはあるけど、十分戦えます」とほっとした表情を浮かべた。

 昨年11月のジャパンCで2頭の3冠馬、アーモンドアイとコントレイルに先着を許して、初黒星の3着。その後は福島県のノルマンディーファーム小野町で年を越し、京都府の宇治田原優駿ステーブルを経て、2月10日に帰厩した。杉山晴師はここまでの調整過程に合格点を与えつつ、同じく休み明けでイレ込んだ秋華賞を踏まえ、まだまだ気を緩めてはいない。

 「秋華賞があんな感じだったので、イレ込みだけが心配です。年齢を重ねて落ち着きが出てくれたらいいんですが…。今回はトップクラスの馬がそろったので、そこで勝ち負けを求めるなら、極端なイレ込みは避けたいですね」

 この後は香港のクイーンエリザベス2世C(4月25日、シャティン芝2000メートル)を視野。そして秋には凱旋門賞(10月3日、パリロンシャン芝2400メートル)に挑戦するプランもある。結果はもちろんだが、そこに至る過程と内容が求められる一戦となる。

 ▼3冠牝馬の4歳初戦 デアリングタクトを除いた5頭の3冠牝馬のうち、4歳以降も現役を続けたのは4頭。4歳初戦の成績は【1・1・0・2】でドバイに遠征した2頭は連対したが、国内で始動した2頭は馬券圏外に敗れている。

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