愛弟子・白井英治、今村が師匠であったことは幸運 ラストラン後に涙流しながら足併せを2周

[ 2020年10月9日 05:30 ]

今村豊、現役引退

今村豊と白井英治(右)
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 【手記】今村さんから引退の話を聞いたのは徳山ダイヤモンドカップの4日目(9月26日)。いつか来るとは思っていたけど、まだまだ記念戦線で戦える力があったので衝撃的でした。衝撃的過ぎて、その時は「聞かなかったことにします」と返しました。でも「全く悔いはない」と言っていましたし、もう僕も受け入れました。徳山が終わった次の日(29日)に一緒にゴルフに行って、スッキリしていましたしね。「悔いがない」という言葉が今村さんの全てを表していると思います。

 ただ、徳山の最終日(28日)はツラかった。今村さんのラストランが終わって、エンジンつりに行ったけど、(引退を)公にはできないから、みんなで涙を我慢して…。最後には足併せを2周させてもらって、涙を流しながら足併せしたのは目に焼き付いています。その後、山口支部の5人にも今村さんが「行くぞ、行くぞ」と声をかけて足併せをして、みんな泣いて帰っていきました。

 僕、3つ幸運があると思っているけど、その中の1つは今村さんが師匠であったこと。感謝しかないです。(今後は)ゆっくりされるのもいいでしょう。僕の家から300メートルくらいしか離れていないので、今村さんの家に遊びに行ったり、ゴルフに行ったり、今村ファンの代表として見守っていきたいと思います。

 僕の方は、今村さんが唯一なし得なかったグランプリをどうにか獲りたいという気持ちが今年は強い。それが最大の恩返しと思って頑張っていきたい。当然、賞金ランキングのことも考えているので、残りの今節(平和島周年)とダービーを全力で走っていきます。

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2020年10月9日のニュース