【鳴門・レディースオールスター】岩崎 中年魂V!47歳地元総大将、絶好条件生かし差し切った

[ 2020年3月9日 05:30 ]

<鳴門・レディースオールスター>優勝戦を差して制した岩崎は笑顔でガッツポーズ
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 無観客で開催されたボートレース鳴門のG2「第4回レディースオールスター」は8日、12Rで優勝戦が行われた。2号艇の岩崎芳美(47)が差し切って1着。02年3月のG1レディースチャンピオン以来18年ぶりとなる記念競走制覇を飾り、優勝賞金450万円を獲得した。2着には喜多須杏奈(29)が入り地元・徳島勢によるワンツー決着。1号艇の小野生奈(31=福岡)は5着に終わった。

 地元の総大将がやった!!“決め差しV”でピットに引き揚げてきた岩崎は破顔一笑。地元ワンツーを決めた後輩の喜多須と熱い抱擁を交わした。

 「夢みたい。凄くうれしいです。優勝戦は追い風が吹くと思ったので、昨日(5日目)から2コースが一番いいなと思っていました。エンブレが利く感じだったので、1Mはターンマークだけを見て、という感じでした。2Mは(小野)生奈のスピードが怖かったので慎重に回りました」

 追い風3メートルという絶好の差し条件。インの小野が1Mで張ったところを逃さなかった。鋭角差しから小野に舳先(へさき)をかけるとグイグイ伸びていく。2Mで冷静に先マイを決めると独走態勢に突入した。

 予選道中から伸びを中心にトップ級の仕上がりだった。優勝戦も展示から、スリット近辺の舟足、ターン回りと気配はバリバリ。それでも万全というわけではなかった。試行錯誤を重ねた結果、“ぶっつけ”でレースに臨んでいたのだ。

 「早い時間帯から試運転をしていたんですが、感じがあまり良くなかったんです。いろいろやって、本番では少し回転が足りてないかな、という状態でした。でも、気温が冷えてくれたので一番、状態は良かったですよ」

 最後まで調整にベストを尽くす姿勢に、勝利の女神がほほ笑んだ。02年3月のG1徳山レディースチャンピオンを制して以来となる大舞台での美酒だった。

 「凄く前にいい気分を味わって以来、そういうことはなかったですが、また頑張れるなと思います」

 ビッグレースの選手紹介式では、常にパフォーマンスで魅せる盛り上げ役も、もう47歳。無観客の中で行われた今回は、ボディコン姿に厚化粧を施して「中年魂、見せるわ」と猛アピールしていた。マスターズ世代となっても、まだまだ一線級を譲るつもりはない。

 「年末のクイーンズクライマックスには一回も乗ったことがないので、今年は視野に入れたいです」

 まだ今年は始まったばかりだが、女子賞金ランク首位に浮上。2020年は、ヨシミの年にしてみせる。

 ◆岩崎 芳美(いわさき・よしみ)1972年(昭47)8月17日生まれ、熊本県出身の47歳。徳島支部所属。71期生として92年11月に芦屋でデビュー。99年9月に浜名湖女子リーグで初V。通算22V(うちG11V)。同期は海野ゆかり、山崎智也、深川真二ら。1メートル58、47キロ。血液型B。

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