【浜田・東京本社ワンモアトライ】9日京都11R 荒れ馬場でギベルティを狙い撃つ

[ 2020年2月9日 08:00 ]

 きさらぎ賞は、その名の通り2月京都の名物レース。10年にみやこSが新設されるまで、JRAで唯一のひらがな表記の重賞だった。その字面、音の響きに日本らしい風情や情緒が感じられ、趣深い。

 ただ、柔らかな響きとは対照的に一筋縄ではいかないレース。翌週に同じ距離の共同通信杯が控えることもあり、少頭数になりやすいのが特徴。過去10年の最大頭数は13頭。うち6回は9頭以下の1桁頭数で実施された。1番人気の成績は【3304】。頭数を考えれば不満の残る成績。直近2年は9、4着と馬券に絡めてすらいない。少頭数=平穏とはいかない。

 今年は8頭立て。アルジャンナの断然人気は仕方ないが死角もある。今の京都芝はかなり荒れている。中継画面からも芝がはがれボコボコなのが一目瞭然だ。切れ味勝負のディープインパクト産駒には不向きだ。

 ギベルティはオルフェーヴル産駒。代表産駒のエポカドーロ、ラッキーライラックに共通するのは高速馬場では切れ負けするが、時計の掛かる馬場での我慢比べに強い点。加えて500キロを超える大型馬。パワー勝負は望むところだ。関東馬ながら栗東滞在で準備万全。何より、名手・武豊が出走を進言したというのが心強い。今の京都ならディープの切れよりオルフェのパワーが勝る。(4)から。

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2020年2月9日のニュース