【徳山・クイーンズC】美亜 びっくり初出場戴冠!八村、朝乃山に続いた“富山旋風”

[ 2020年1月1日 05:30 ]

<徳山クイーンズクライマックス>12R優勝戦、優勝した今井は表彰式でファンに向かって笑顔で手を振る(撮影・岡田 丈靖)
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 ボートレース徳山のプレミアムG1「第8回クイーンズクライマックス」の優勝戦は31日の最終日12Rで行われ大会初出場の今井美亜(29=福井)が3コースからのまくり差しで優勝を飾った。2着はイン遠藤エミ、3着は寺田千恵で3連単万舟券決着となった。また、G3シリーズ戦は平田さやか(35=東京)が5コースからデビュー初Vでこちらも万舟券決着。中国地区初開催となった年末長州決戦は波乱のもと閉幕した。

 ゴール直後。ヘルメット姿の今井は乗艇したまま、ピットに向かって頭を深々と下げ、お礼を伝え続けた。賞金ランク9位で初出場しデビュー10年目でG1初V。「ちょっとめちゃくちゃびっくり。何で(表彰式に)いるんだろうって。先輩や整備士さんが、いろんなアドバイスをくれたおかげですね。奇跡ですが、一番いい状態で挑めました」。S、旋回、トークと切れは抜群だった。3コースからコンマ03のトップタイのS。艇を返すタイミングがズレたイン遠藤、明らかに差し構え守屋の間に艇を向けて突き抜け、勝負は決した。「運1本ですね、もう運、超ツイてました~」とニヤリと笑う。

 周南市内で行われた26日の前夜祭でのこと。宴開始の合間に書店に立ち寄り“運気”を上げた。Dr.コパによる運気上昇のシールとポストカード付きの風水本を購入。「あやかろうと思って“開運シール付き”と書いてあるのを買って宿舎のベッドの枕元に置きました」。異様な光景に優勝戦1号艇の先輩・遠藤エミには「引かれました」。ただ、G1出走10節目で初優勝。運気も流れも結果も超抜だった。

 19年31節は10優出3優勝で終えた。G1蒲郡レディースチャンピオンで優出、11月に三国ヴィーナスシリーズで地元初優勝と充実の年。富山県出身といえば大相撲の5月夏場所で関脇・朝乃山が初優勝。バスケットボールのNBAドラフトでは八村塁がワシントン・ウィザーズから全体9位指名を受けてデビューもした。「富山、来てます。富山、最高。もっとボートレースの認知度を上げたいです」。

 来春のクラシック出場権を得た。「SGに出られるのは、めちゃうれしいです。またこの舞台に来たいし、レベルアップもしたい」。今井は勝って、さらに貪欲になった。

 ◆今井 美亜(いまい・みあ)1990年(平2)8月14日生まれ、富山県出身の29歳。106期生として、10年5月三国タイトル戦で初出走。14年三国レディースチャンピオンでG1初出場。G1は優出3度目で初優勝。通算優勝8回。主な同期は森野正弘、岩瀬裕亮ら。1メートル57、47キロ。

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2020年1月1日のニュース