【中山金杯】ザダル しぶとく併入!20年V発進へ万全調教

[ 2020年1月1日 05:30 ]

Wコースで3頭併せを行ったザダル(右)。中はロジペルレスト、左はエアコンヴィーナ
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 20年中央競馬の開幕を告げる東西金杯(5日)の追い切りが大みそかに行われた。中山金杯組では明け4歳の関東馬ザダルが意欲的な3頭併せ。昨春、デビュー3連勝を果たした素質馬。菊花賞大敗の屈辱を経て、気持ちも新たに新年最初の縁起重賞に挑む。

 ザダルの追い切りはWコースの3頭併せ。先導役のエアコンヴィーナ(5歳2勝クラス)が、直線外で遅れると、最後はロジペルレスト(5歳3勝クラス)の内で併走。脚色ではやや劣勢も、しぶとく食い下がって併入に持ち込んだ。計時は6F84秒3~1F12秒4(馬なり)。動きについては「少し重いかな」とした大竹師だが表情は明るい。「まあ年末年始だし、人馬共に多少重めなのは仕方ない」とジョークを交える余裕を見せた。

 昨年は新馬戦からプリンシパルSまで3連勝。セントライト記念でも3着に健闘した。G1初挑戦の菊花賞は13着惨敗に終わったが「距離も長かったし、馬場が軟らかめで脚を滑らせハミに頼る走りになった」と敗因を分析。今回は【2・0・1・0】の中山に舞台が替わり、距離も2戦2勝の2000メートル。「2つ勝っている中山とこの距離で改めて期待したい」と意気込む。

 昨春は脚元の不安を考慮しながらの調整だったが「そういう心配がなくなったので、思い通りの調教を積めている」と体質も強化された。3戦無敗でダービーTRを制した能力は間違いなく重賞級。飛躍を期す一年を好スタートで飾れるか注目だ。

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2020年1月1日のニュース