【札幌2歳S】ブラックホール 重賞初V!直線のみ込んだ

[ 2019年9月1日 05:30 ]

札幌2歳S 直線差し切って重賞初Vのブラックホール(左)
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 「第54回札幌2歳S」が31日、札幌競馬場で行われ、5番人気の石川騎乗ブラックホールが差し切って重賞初制覇。2着は3番人気のサトノゴールドが入り、ゴールドシップ初年度産駒のワンツー・フィニッシュとなった。

 小さな大物君の誕生だ。メンバー中、最軽量418キロの黒鹿毛が後方から4コーナー大外を回って猛追する。並ぶ間もなく突き抜けた。「小柄でも凄くバネの利いた走りでした。成長途上で勝てたのは非凡な素質の証だし、今後、大きいところで活躍できる逸材です」。今年のスプリングSのエメラルファイト以来重賞3勝目を挙げた石川は絶賛した。傍らでは師匠の相沢師が石川をにらみながら言葉を継ぐ。「スタート後に下げて大外へ回す荒っぽいレース運びだった。それでも勝つんだから馬がよっぽど強いんだ」。父ゴールドシップは8年前のこのレースで2着。産駒が父超えのVタイトルをつかんだが、「ゴールドシップというよりその父ステイゴールドの特長を受け継いでいる。とんでもなく切れるものな」と続けた。

 22年前、ステイゴールドは418キロで初勝利。隔世遺伝で最軽量の札幌2歳チャンプとなったゴールの先に見えるのは…。「もちろんクラシックしかない。2歳G1(ホープフルS=12月28日、中山)を経て来春に向かいたいね」と相沢師。小さな大物君に夢が膨らむ。

 ◆ブラックホール 父ゴールドシップ 母ヴィーヴァブーケ(母の父キングカメハメハ)牡2歳 美浦・相沢厩舎所属 馬主・芹澤精一氏 生産者・北海道浦河町の杵臼牧場 戦績3戦2勝 総獲得賞金3922万7000円。

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2019年9月1日のニュース