NANAKO、本場で高評価 9日誕生日はコンディション調整「競馬に集中」

[ 2019年8月10日 05:30 ]

藤田菜七子騎手
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 競馬発祥の地・英国でNANAKOが高い評価を受けている。チーム対抗戦の「シャーガーカップ」が10日(日本時間同日深夜)、英アスコット競馬場で行われる。日本からは川田将雅(33)と藤田菜七子(22)が出場。英ブックメーカー、ウィリアムヒル社は優勝騎手予想オッズで菜七子に“6番人気”となる10倍のオッズをつけた。

 ターフシンデレラへの期待は大きい。ポイント制で団体戦の他に個人優勝(シルバーサドル賞)も決めるシャーガーC。出場12人の中で実績では最も劣る菜七子だが、Vオッズ10倍は、JRA・G112勝を誇る川田(13倍)、今年1~3月に短期免許で来日して11勝を挙げたミナリク(11倍)らを上回る人気となっている。英レーシングポスト紙は9日付で欧州以外から初出場する5人の紹介記事を掲載。菜七子については数々のJRAの女性騎手記録を塗り替えたことを紹介した。同紙の「観光したい所は?」の質問に「競馬に集中するだけ」と答えた菜七子。22歳の誕生日となった9日は公式行事はなく、大一番に向けてコンディション調整に努めた。

 菜七子は6レースのうち1~5Rの5鞍に騎乗。序盤から歴史的1勝の期待が懸かる。最初の1Rは直線1000メートルの「ダッシュ」。自身初のJRA5週連続Vを飾った3日にも新潟で勝利を挙げた得意の“千直”にフーラードとのコンビで挑む。続く2R「ステイヤーズ」は一転して3200メートルの長丁場で、騎乗するブルーローリエットはウィリアムヒル社のオッズで7倍と人気の一角に推されている。「凄く緊張すると思うけど、楽しみ」と意欲的に語る菜七子。22歳最初の騎乗で、競馬発祥の地のファンをアッと言わせる。

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2019年8月10日のニュース