京都競馬場大改修へ!来年11月~23年3月開催が休止に

[ 2019年6月25日 05:30 ]

新生・京都競馬場イメージ図(JRA提供)
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 幾多の名勝負を生んだ京都競馬場が新たな一歩を踏み出す。JRAは24日、大阪市内で関西定例会見を開き、京都競馬場開設100周年を迎える2025年の記念事業の一環として、スタンド改築をはじめ、厩舎、馬場を含めた施設全体の一体的整備工事に着手することを発表した。

 グランドスワン、ビッグスワンのスタンドにパドックやスタンド周辺の施設、厩舎、馬場を含めた施設全体が生まれ変わる。

 吉田正義理事は「グランドスワンは昭和55年(80年)に竣工(しゅんこう)ということで全面的に改築したい。ビッグスワンは平成11年(99年)なので、こちらは改修をしていきたい」と話した(各施設の新名称は未定)。名物だった丸形のパドックは楕円(だえん)形に変更。1周が140メートルになる。リニューアル後は雨に濡れずに各馬の状態をチェックできるようになる。直線を歩く時の歩様をより見てもらいたいという思いが、形状変更につながった。

 馬場も芝、ダートコースの路盤を改修。また、馬場入退路を含めた地下馬道やパトロールタワー、馬場付帯設備(馬場散水、ハロンタイムなど)にも手が加えられる。コースの線形(レイアウト)に変更はなく、伝統の3コーナーの下り坂は新時代に引き継がれることになった。また、厩舎地区や装鞍所、競走馬診療所や検体採取所など競馬開催で使われる施設も併せて改築される。

 整備工事には20年2月から入る。そのため、同年11月から競馬の開催は休止となる。休止期間は23年3月まで(工事期間は24年3月まで)。なお、開催休止期間中もビッグスワンで発売、払い戻し業務は通常通り行われる。

 今後は、現在行われている5つのG1をはじめとするビッグレースの代替開催がどこで行われるかに注目が集まる。23年の天皇賞・春は新生・京都競馬場で開催される予定。

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