【オークス】「出来は100%」ショウブの樫1本仕上げ

[ 2019年5月17日 05:30 ]

 【G1ドキュメント・栗東=16日】波乱の立役者となるか。メイショウショウブは前走のニュージーランドTで2着に入り、NHKマイルCの優先出走権をゲットしたが、それを使わずオークス参戦。これは穴のにおいがする。田村は期待を胸に池添兼厩舎に向かった。

 厩舎の休憩室では担当の坂井助手、調教を担当する茶木助手が雑談中。これはツイているとばかりに田村は会話に割って入った。「メイショウショウブ?状態は間違いなくいいよ。先週、今週と追い切りの動きも良かった」と茶木助手。隣の坂井助手も力強くうなずく。やっぱり!小躍りするような気持ちで「出来は100%。仕上がりに一切、不満はない」とメモした。

 桜花賞馬(グランアレグリア)不在で混戦模様。どの馬にもチャンスがある。重賞で2度、2着に好走しており実績は十分。持ち味の持久力を生かせれば出番はある。「2400メートルの経験はないが力はこのメンバーに入っても引けを取らない」(茶木助手)

 母メイショウスズランは現役時、池添兼厩舎に所属した。繁殖牝馬として送り出した3頭も母と同じ道を歩む。この一族は厩舎にとって家族同様のなじみ深い血筋だ。「母はコンスタントにいい馬を出してるし、さすが。18日はショウブの兄メイショウアリソンも出走。こっちにも期待している。今週は楽しみだね」

 楽しい会話が続くが、これもメイショウショウブをはじめとする管理馬たちが順調であればこそ。この雰囲気を体で感じられたのだから十分だった。田村は満足した気持ちで厩舎を後にした。

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2019年5月17日のニュース