【オークス】フェアリーポルカ、抽選突破の強運生かす

[ 2019年5月17日 08:25 ]

 2枚しか残っていない樫切符が舞い込んできた。賞金900万円6頭のシ烈な出走抽選の末、フェアリーポルカがゲートイン! 結果を伝え聞いた西村師は「ヨッシャー!」と第一声。まずは喜びの声を届けた。

 「登録した時点で抽選対象になってから何とか出したいと、ずっと願っていました。スタートラインに立てて本当に良かったです」

 祖母がフェアリードールで01年エリザベス女王杯勝ちトゥザヴィクトリーのめいっ子にあたり、近親にトゥザグローリーやデニムアンドルビー、トゥザワールドなど重賞ウイナーがズラリと名を連ねる一流の母系だ。当然デビュー前から陣営の期待は大きかった。昨年暮れに阪神芝2000メートルで新馬戦を勝ち上がると年明けにヴェロックス、リオンリオンといった牡馬クラシック候補生にまじって若駒S3着と好走。戦歴から潜在能力の高さが伝わってくる。

 優先出走権を目指して遠征した前走・フローラSはただでさえ不利な東京芝2000メートルの大外18番枠で、しかも開幕週の内有利なコンディション。厳しい戦いをしいられて5着に敗れたものの着順は別にして、むしろコンマ1秒差にまとめた点が光っている。あの敗戦は「枠に泣きました」と一切、悲観していない。

 ここ2週の追い切りは新コンビ・幸を背にCWコースへ。先週は6F85秒0~12秒0、今週も6F83秒5~11秒5と直線グイグイ伸びて好調をアピールした。西村師は「凄くいい動き。万全の仕上がりですよ。ジョッキーの感触よりラストの時計が速かったのは、それだけ完歩が大きくなっているから。一戦ごとに成長しているし、距離が延びるのも大歓迎」と力を込める。枠は7枠14番で「操作性が高いから枠はどこでも。外ならゴチャつかず運べそうだし、スムーズな競馬ができれば」とイメージ。もう除外の心配はない。当日、全てを出し切るのみだ。

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2019年5月17日のニュース