“ミカヅキ2世”サダムリスペクト JRAから移籍して開花

[ 2019年5月17日 05:30 ]

 【地方からの風】昨年のNARグランプリ年度代表馬のキタサンミカヅキのようにJRAから移籍して素質を開花させた馬は少なくないが、また南関東にキラリと輝く1頭が現れた。それが14日に川崎で行われた準重賞の京成盃グランドマイラーズ(6月19日、船橋)トライアル・ダイナミックチャレンジを快勝したサダムリスペクト(牡7=船橋・稲益)。

 直線4番手から抜け出し、ゴール前で強襲したカジノシップを首差抑えてのゴール。JRAからの移籍3戦目で南関東初勝利を挙げた。3戦連続で手綱を取った真島も「ここ2戦は抜け出してからソラを使う感じで差されて2着だったので、最後の最後まで追いだしを我慢した。それがうまくいった。そんなところに成長の余地を残すし重賞の獲れる器。先が楽しみ」と手放しで高い評価を与えるほどだ。

 移籍の話があってからJRAのレースを見ていたが「短距離より長い距離の方が合っていそう」(稲益師)ということで使いだしが1600メートル戦になったが、この距離の方向転換も奏効した。「勝負根性が凄い。そこが生かせるレースができれば重賞でも楽しみ。7歳だけど、まだ(レース)数を使われていないので馬も若いし、大事に使えばまだ良くなる」と同師。16年クラウンカップ(ガーニーフラップ)に続く自身重賞2勝目へ照準を定めていた。(矢内 浩美)

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2019年5月17日のニュース