【松戸・日本選手権】脇本 33年ぶり完全V!東京五輪金へ「進化」異次元まくり

[ 2019年5月6日 05:30 ]

第73回日本選手権競輪で優勝した脇本雄太(右)。隣はキックボクシングの那須川天心
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 脇本が令和初王者――。G1「第73回日本選手権競輪」の決勝戦は5日、松戸競輪場で行われ、脇本雄太(30=福井・94期)が優勝。賞金6500万円と「グランプリ2019」(12月30日=立川競輪場)の出場権利を獲得した。脇本のG1制覇は18年10月の寛仁親王牌以来3回目。また完全優勝でのダービー制覇は86年の滝沢正光氏以来33年ぶり7人目、G1の完全優勝は98年オールスターの山口幸二氏以来21年ぶりの記録となった。

 次元が違った。平成から令和へ時代をまたいだ松戸ダービー。勝ったのは平成元年生まれの脇本だった。新時代のダービー王を襲名した世界のスピードスターは「令和元年の格式あるダービーを優勝できてうれしく思う」としみじみ話した。最高峰のG1であるダービーでの完全Vは86年(昭61)の滝沢氏以来。平成の世には誕生しなかったが、脇本が歴史を動かした。

 圧巻の3連勝で迎えた決勝。「前を取って引いて自分の行ける所から行こうと思った」と前受けから8番手まで下げて勝負どころをうかがった。残り1周から清水が先まくりを打ったところで脇本も全開。「外、外を回っても残り1周なら踏み切れる自信があった。4コーナーを回ってヒヤッとしたけど何とかゴールできた」。最後の直線、金星を狙って必死にモガいた清水を力でねじ伏せた。

 20年東京五輪での金メダル獲得を目指し進化を続ける30歳。17年トラックW杯(チリ)ケイリン種目で日本人14年ぶりの優勝を飾るなど競技と競輪の両方で実績を積み上げたが「まだここで満足するつもりはないし、進化を止めてはいけない」。優勝賞金6500万円の使い道についても「特にないので競技のために使えたら」と貪欲だった。

 今後の予定は競技のロシア遠征を経て岸和田高松宮記念杯(6月13~16日)へ。自身2回目のGP出場も決め「去年のGPは悔しい思いをしたのでしっかり走りたい」。競輪界の頂点に立ったその先には光り輝く東京五輪の金メダルがある。

 ◆脇本 雄太(わきもと・ゆうた)1989年(平元)3月21日生まれ、福井県福井市出身の30歳。県立科学技術高卒。08年7月プロデビュー。通算成績は731戦263勝。通算取得賞金は5億5356万円。主な優勝は第61回オールスター競輪(18年)、第27回寛仁親王牌(18年)、第73回日本選手権競輪(19年)。1メートル80、82キロ。血液型A。

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