【ドバイワールドCデー】第2関門は輸送時の出発遅れ

[ 2019年3月13日 05:30 ]

輸送時に頭をぶつけてケガをしないよう”帽子”をかぶったアパパネ
Photo By スポニチ

 ドバイへ遠征するアーモンドアイなど関東馬4頭は美浦トレセンで1週間(中5日間)の輸出検疫を終えた20日、馬運車で成田国際空港に移動。エティハド航空(UAEアブダビ国営航空)のドバイ行きチャーター便で、まず関西国際空港へ。同空港で関西馬6頭が乗り込みドバイ国際空港へと向かう。

 成田空港で馬運車からストール(専用コンテナ)に積み替えた後は「プログルーム」と呼ばれる馬の空輸の専門家に一任。厩舎スタッフは航空機に同乗できないため別便でドバイに先乗りして馬の到着を待つことになる。「四肢や蹄のサポーターとヘッドギア(馬のヘルメット)を着けてストールに入れますが、馬は飛行機内ではおとなしい。神経質な馬は(カイバを)食べませんが、アパパネは平気で食べていました」と福田助手は言う。

 日本→ドバイの飛行は11~12時間。問題は航空機のトラブルなどで出発が遅れるケースだ。アパパネの香港遠征(11年香港マイル13着)では搭乗機のエンジントラブルで15時間の遅延。「出発遅延の連絡が早ければトレセンに引き返せましたが、ストールごと飛行機に入ってからの連絡だったので機内で待つしかなかった。遅延が24時間を超えたら(出走を)やめるべきだと話し合っていたんです」と明かす。03年にはゴールドアリュールのドバイ遠征がイラク戦争による搭乗機の欠航で急きょ中止。04年には凱旋門賞を目指したタップダンスシチーのフランス入りが搭乗機のエンジントラブルによる欠航でレース2日前になった。昨年、ゴーフォザサミットの米国遠征が貨物機のトラブルで中止されたのも記憶に新しい。無事に就航できるかが第2の関門だ。

続きを表示

2019年3月13日のニュース