【阪神SJ】シンキングダンサー、王者撃破へ絶好調

[ 2019年3月6日 05:30 ]

 【東西ドキュメント・美浦=5日】馬名入りの重賞優勝馬ゼッケンをつけた栗毛を武市師が誇らしげに見つめている。「あの馬の影でも踏めればいいですね」。視線の先ではシンキングダンサーが返答する代わりに、春の日差しを浴びて黄金色の光沢を放った。障害の絶対王者オジュウチョウサンの参戦で注目されるJ・G2阪神スプリングJ。影でも踏めれば…とは控えめな武市師らしいが状態は絶対王者のカカトも踏めるほど上がっている。

 「今が充実期なんでしょうね。調教を重ねても体が減らなくなった。凄くいい仕上がりです。背中をうまく使い、トモをしっかり上げて跳べるようになったのも大きい」。17年東京ジャンプSで厩舎に初の重賞タイトルをもたらした同馬。当時、師は「カイバ食いが安定してくればもっと成長する」と梅崎に語ったが、1年余を経て期待通りの成長曲線を描いている。オジュウとの直接対決は3戦3敗だが、黄金色に輝く栗毛でカカトを踏める。シンキングダンサー本命は虎の尾を踏むがごとき狙いか。

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2019年3月6日のニュース