【川崎】63歳森下、国内最年長V!「思い通りに乗れた」

[ 2019年2月1日 05:30 ]

記録達成にかつまる君を手に笑顔を見せる森下                               
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 森下博(川崎)が31日、川崎11Rをトキノパイレーツで勝ち、国内最年長勝利の新記録を達成した。63歳8カ月27日。2万2965回目の騎乗で2675勝目だった。従来の記録は山中利夫元騎手(金沢)の62歳9カ月25日だった。

 「馬が強かったから勝っただけだよ」。照れ笑いを浮かべたが記録更新に並々ならぬ意欲を持っていた。トキノパイレーツは田中準市オーナーが森下に勝たせるために中央から移籍させた馬。その気持ちに応えたい。付きっ切りで調教をつけてきた。

 絶好の手応えで4コーナーから前を行く2頭に外から並びかける。直線でゴーサインを出した瞬間、一気に突き放した。2馬身半差、余裕のゴール。「ここ2戦は踏み込みが浅かったり、手前(軸脚)を替えなかったが教え込んだ成果が出た」。その言葉通りの完勝劇だ。

 「思い通りに乗れたのがうれしかったね」。それは馬だけでなく自分自身へのことでもあった。「腰が痛くてかばうから、それが足に来た。足は痛みが過ぎるとしびれるんだよ」。己の肉体との闘いでもあった。多摩川べりで50メートルダッシュを繰り返した。体力をつけ、調教に騎乗し、感覚を落とさないよう努めてきた。

 山崎尋師から声が掛かった。「あと5年は乗れるよ!」。「そんなわけないだろ」と返した森下だが意欲は衰えていない。4月1日付で切り替わる騎手免許だが「免許更新を申請した。受かれば誕生日(5月4日)までは乗るよ」。大ベテランはまだまだ日本記録を伸ばしていくつもりだ。

 ◆森下 博(もりした・ひろし)1955年(昭30)5月4日生まれ、埼玉県出身の63歳。川崎競馬所属。的場文男は同期。73年11月7日、川崎2Rクインミツルで初騎乗初勝利。04年エスプリシーズで川崎記念を制し、G1ジョッキーに。ほかにも98年浦和桜花賞(ダイアモンドコア)、98年G2東京盃(カガヤキローマン)など重賞33勝。地方通算2万2965戦2675勝、中央31戦0勝(1月31日現在)。

 【国内外の高齢記録】

 ▼JRA 岡部幸雄騎手が05年1月23日に56歳2カ月24日でV。騎手が2輪馬車に乗り、馬が引く「けいが競走」では68年に小野留嘉騎手が68歳で勝利した記録が残っている。現役最高齢は52歳の柴田善臣。

 ▼海外 00年ハンガリーダービーを67歳のポール・カライがロドリゴで制した。米国のフランク・アモントは05年に69歳で白星。

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