【チャンピオンズC】最多勝舞台で藤岡康がキングズ快走導く

[ 2017年12月1日 05:30 ]

キングズガードに騎乗する藤岡康太
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 【G1ドキュメント=30日】“ミルコロガシ”は先週でストップしたが、ミルコ・デムーロが記録したJRA・G1実施機会10戦連続3着以内という記録は神懸かっていた。まさに人馬一体。ジョッキーの一瞬の判断力と決断力が、実力以上のパフォーマンスを引き出していた。今年のダート路線は主役不在。こういう年こそ、鞍上のテクニックが結果に大きく反映されそうだ。今秋のG1トレンドに乗るなら馬ではなく人。細原はコース相性のいい騎手に注目した。

 新設された12年以降、中京ダート1800メートル戦で最も勝ち星(16勝)を挙げているのは、キングズガードと初コンビを組む藤岡康。2位の武豊(14勝)、3位の福永(13勝)を上回る成績は立派だ。この舞台は上り坂の途中がスタート地点で、3、4コーナーの角度がきつく直線も長い特異な形態となっている。好調の要因について鞍上は「普通なら先行有利だが、中京はすぐに坂があるので出していくと後々に響いてくる。コーナーも急なので、インを立ち回った方がレースを組み立てやすい」と分析する。

 今年もコパノリッキー、テイエムジンソクを筆頭に有力馬が前を引っ張る流れが濃厚。そうなれば一昨年2着のノンコノユメや、昨年覇者のサウンドトゥルーのように決め手勝負の公算が大きい。切れが武器のキングズガードにはおあつらえ向きだ。鞍上は最終追いに騎乗して手応えは確認済み。「しまいは確実。この馬の形で道中リラックスして運べれば」。前走で距離は克服。展開のひと押しがあれば、上位争いがあっても不思議はない。

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2017年12月1日のニュース