【チャンピオンズC】加藤征厩舎ノンコ&グレン“独占”最強馬番

[ 2017年12月1日 05:30 ]

馬場へ向かうノンコノユメ
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 秋の最強ダート馬決定戦「第18回チャンピオンズC」の枠順が決定した。中京開催となった過去3年で馬券圏内100%の「4番」をノンコノユメ、3戦2勝の「8番」をグレンツェントが引き当て、当レースにおける最強ラッキー馬番の両方を、2頭出しの加藤征厩舎が“独占”。中京に好相性の2頭が、レースでもワンツー独占!?前身の第1回JCダートをウイングアローで制した南井厩舎はメイショウスミトモで17年ぶりのG1制覇を狙う。

 阪神開催だった「JCダート」が中京に移設され「チャンピオンズC」として新設されたのが14年。以降“砂の桶狭間”として行われた過去3回には“1桁馬番”有利という明確な傾向がある。東京、京都に比べてコーナーがきつく、外を回っての差し切りが厳しいレイアウトも要因の一つ。中でも好成績を挙げているのが「4」と「8」だ。

 まず、過去3回で【1・1・1・0】と、1度も馬券圏内を外していない「4」を引き当てたのがノンコノユメ。加藤征師は「枠はどこでも問題ないが、ゲートが好きではない馬なので、後入れの偶数は歓迎」とした上で「後ろで脚をタメながら流れに乗りたい。あまり外を回らないで済む隊列になってほしい」と希望を口にした。テイエムジンソクなど先行脚質の馬がそろった一戦。希望通りに縦長の展開になれば、ロスなく経済コースを追走できる4番枠はうってつけ。前走(武蔵野S4着)からコンビ継続のC・デムーロも「前回は休み明けで、この馬には距離も短い中、しまいしっかり伸びていいレースができた。チャンスは十分ある」と手応えありだ。このレースは2年前2着、昨年6着と涙をのんだ舞台。ラッキー枠を味方に付けて悲願成就なるか。

 一方、僚馬グレンツェントは過去3回で2勝の「8」をゲット。こちらも「真ん中から内が欲しかったので理想的」と加藤征師はニンマリ。今年1月には同じ舞台のG2東海Sを制したが、その際も同じ4枠8番だった。「巧拙が問われるコースで重賞を勝っているのは大きい」と指揮官。「G1で厳しいレースをしたことがない馬なので強気なことは言えないが、しっかり脚をタメて競馬をしてくれれば」と願う。鞍上は先週のジャパンCをシュヴァルグランで制し、勢いに乗るボウマン。キタサンブラックを徹底マークで沈めた手腕にも期待だ。ちなみに8番は、G1が新設された14年12月以降、中京ダート1800メートルにおける最多勝馬番(20勝)でもある。

 世界の巧腕を配し、最強ラッキー枠も後押し。「状態は万全」(同師)の2頭なら、ワンツーフィニッシュも夢ではない。

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