【チャンピオンズC】スミトモ、00年V伯父ウイングが“後押し”

[ 2017年12月1日 05:30 ]

厩舎周りを運動するメイショウスミトモ
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 チャンピオンズCの前身の第1回JCダートを00年に制したウイングアローが、レース当日の中京競馬場にやってくる。現役の3歳時代に主戦を務め、ジョッキー引退後はトレーナーとして携わった南井師は「今は青森にいるんだっけ!?引退してから合うのは初めてだね」と懐かしそうに口にした。

 今年のチャンピオンズCには南井厩舎からメイショウスミトモがエントリー。ウイングアローの1つ下の半妹ムゲンの産駒だから、偶然とはいえ面白い。下馬評は低いが、南井師はまんざらでもない口ぶりだ。

 「力を付けてるよね。(3走前の)札幌は大外を回って参考外だけど、それ以外はそこそこ来てる。前走にしたって、人気はなかったけど展開がはまれば…と思ってたんだ」

 前走のシリウスSは11番人気で重賞初制覇。うまく内で立ち回れたことは確かだが、こういう器用な競馬をできることこそスミトモの強み。メンバー中最多のキャリア45戦。経験に裏打ちされた熟練の走りだ。

 「この血統は長持ちするね。ウイングアローは1頭で運動できないぐらいうるさかったけど、スミトモはおとなしい。パドックでもゆっくり歩くけど、レースにいけば走るんだ」

 気性は違えど、鹿毛で白斑があるのは同じ。何より実戦にいっての勝負強さは伯父譲りと言えないか。枠順発表では「4番か5番あたりが当たりそう」の予言通り、5番枠を引き当てた。南井師は「長年の経験で、どこが当たるか分かる」と報道陣を笑わせてから、意気込みを口にした。

 「ここなら内で脚をためられる。あとは詰まらずにさばけるかどうか。うまく立ち回れれば大崩れはないんじゃないかな」

 あのJCダート以来、厩舎としては17年ぶりのG1タイトル獲得へ――。“応援に駆け付ける”伯父の後押しもあるはずだ。

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2017年12月1日のニュース