【細原・騎手で獲る 特別編】4日阪神11R 怖い400万組ミスパンテール“2強”撃破だ

[ 2017年3月4日 08:00 ]

 馬体調整や精神面の折り合いなど、若い牝馬は状態面が重要。賞金面でゆとりのある馬は“先を見据えた調整”だが、権利取りへ後がない馬たちは“目イチの仕上げ”を施してくる。高配への近道はもちろん後者の方。桜花賞トライアルのチューリップ賞(阪神11R)も過去10年で「賞金400万組」9頭が3着以内に入り本番への切符を手にした。昨年も“2強”のシンハライト(1着)、ジュエラー(2着)は抜けていたが、10番人気のラベンダーヴァレイが3着に入り高配を演出。思い返せばラベンダーはレース当週の追い切りに、美浦から戸崎が駆けつけ熱心な稽古を消化。“勝負気配”が漂っていた。

 今年その気配を感じるのが◎ミスパンテール。昨夏の札幌・新馬戦(芝1500メートル、1着)以来の実戦だが、ここ目標に攻め量は山と積まれている。時計もハンパなものではなく2週前に坂路で4F51秒5、1週前に4F52秒6。そして最終追いはCWコースで長めからビシッと追われ6F83秒7〜12秒1と鋭い伸び。昆師は「新馬のときの速い時計は直前の1本だけ。あれで33秒台(上がり3F34秒1)に近い脚を使っていたからね。素質は相当で、今回はしっかりと乗り込んでいる。この相手でもやれる力はあるよ」と最後まで強気の姿勢を崩さなかった。今年は逃げ馬不在でスローの瞬発力勝負が濃厚。決め手はここでも十分通用する。馬券は馬単と馬連。相手はソウルスターリング、カワキタエンカ、ミリッサを厚めに。リスグラシュー、エントリーチケット、アロンザモナを押さえる。

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2017年3月4日のニュース