【マイルCS】イスラボニータ復活Vの予感!猛然“チーター走法”

[ 2016年11月17日 05:30 ]

併せ馬で追い切るイスラボニータ(手前)

 美浦では同期5歳の14年皐月賞馬イスラボニータが、Wコースで迫力満点の走り。こちらもG1・2勝目を射程圏に入れた。

 影を潜めていたチーター走法がついによみがえった。イスラボニータが両前脚を水平近くまで伸ばしながら猛然と加速していく。6馬身先行したタニマサガール(3歳500万)に馬なりのまま1馬身差まで詰め寄ってゴール。Wコース5F71秒3、ラスト1F12秒9。追い切りタイムはデビュー18戦で最も遅いが、直線で見せたのは関節の柔らかさを生かしたチーターのような水平走りだ。「軽い走りになった。先週、強い追い切り(Wコース5F67秒8)をかけているのでオーバーワークを避けたが、富士S時の重苦しさが取れている」。スタンドから双眼鏡で動きを追った栗田博師が表情を緩めた。

 4カ月半の休養明けだった前走は不安残しの調整。夏場の放牧中に左前肢の歩様が硬くなったため予定していた毎日王冠を自重し、2週後の富士Sに切り替えた。「慎重に調教を重ねたが、鈍い動きだな」。富士S時には顔を曇らせた同師が明るい表情で「今度は満足できる走り。及第点をあげられる」と言い放った。

 完調途上の富士Sもただ1頭、58キロの重量を背負って2着。「あの状態でよくあそこまで(勝ち馬から3/4馬身まで)差を詰めた。直線では馬場の悪い内を通っていたし、地力は示せた」(同師)

 昨年のマイルCSは出遅れに泣かされた。最速の上がりで追い込みながら3着止まり。2年越しのリベンジへ。よみがえったチーター走法が皐月賞馬の復活Vを予感させる。

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2016年11月17日のニュース