【エ女王杯】クイーンズリング95点!前後肢に筋肉付けてフックラ

[ 2016年11月9日 05:30 ]

減点材料が見当たらないクイーンズリングの立ち姿

 マリアライトの不思議なつくりとは対照的にクイーンズリングはとても分かりやすい体つきです。何度か書きましたが、前肢のつなぎが立っているため硬く映ってしまいがちな馬です。ところが、今回に限っては柔らかさを感じさせます。前後肢に柔らかい筋肉を付けてフックラとしているためでしょう。牝馬は加齢とともに筋肉が硬くなりやすいもの。4歳秋にして柔軟な筋肉を身に付けるケースは珍しい。晩成型で知られるマンハッタンカフェの影響でしょう。

 立ち姿にも変化があります。前肢のつなぎが立っている馬は前脚を投げ出すように立つ場合が多い。クイーンズリングも昨年のエリザベス女王杯や今春のヴィクトリアマイル時には投げ出すような立ち方でした。ところが、今回はしっかり負重をかけながら、大地をつかんでいます。精神的にも余裕が生まれているのでしょう。心身ともに成長している点は見逃せません。

 首は少々細いが、牝馬だけに許容範囲。マリアライトに比べればしっかりした首差しです。休み明けを1度使っているため腹周りも引き締まっています。毛ヅヤも良好。立ち気味のつなぎを除けば、減点材料が見当たりません。

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