【AR共和国杯】春天以来の不安一掃!アルバートが2馬身先着

[ 2016年11月4日 05:30 ]

併せで追い切るアルバート(右)

 秋の東京を飾るハンデ重賞「第54回アルゼンチン共和国杯」の木曜追い。昨年のスポニチ賞ステイヤーズSを制したアルバートが力強く2馬身先着。天皇賞・春6着以来、約半年ぶりの不安を一掃する動きを披露した。昨年は後の有馬記念優勝馬ゴールドアクターが制した出世レース。天皇賞・秋を制したモーリスを筆頭に“オープン馬の宝庫”の堀厩舎から、さらなるG1馬候補生が誕生しそうだ。

 昨年のスポニチ賞ステイヤーズSを快勝した実力馬アルバートが久々の不安を一掃した。Wコースでの最終追い。道中はサザナミ(4歳1600万)を2馬身追いかけて、直線は内へ。最後はしっかり追われ、4F53秒5~1F12秒7(強め)。パワフルな脚さばきで2馬身先着した。橋本助手は「先週はちょっと動きが重苦しく、頭が高い面もあったし、体も重い感じがした。ただ今週はピリッとしっかり動けていたし、まずまず走れる態勢になっている」と合格点を与えた。

 昨年は夏の札幌を皮切りに4連勝でステイヤーズSを制し、暮れの有馬記念(11着)にも果敢に挑んだ。今春の天皇賞(6着)は中団からしぶとく伸び、超A級相手に見せ場。上のステージで戦える力を備えた。同助手は「天皇賞後に脚元に疲れが出て、間隔が空いた分、絶好調とまではいかないけど、力を出せる態勢になっている。ハンデも背負っているが、実績馬もだいたい同じぐらいなので」と手応えは得ている。トップハンデ馬(58キロ)より1キロ軽い57キロ。ステイヤーズSを56キロで制したことを考えれば、酷量ではない。

 同じ堀厩舎の看板馬モーリスが先週の天皇賞・秋を射止め、陣営の勢いも絶好調。同助手は「(アルバートは)長い距離は上手に走ってくれる。特段、心配していない」と2週連続重賞Vを見据えた。再コンビの戸崎を背に約半年ぶりのブランクを克服するようなら、再びG1舞台が待っている。

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2016年11月4日のニュース