【川崎・JBCクラシック】ユタカで頂点!アウォーディーG1初V

[ 2016年11月4日 05:30 ]

<川崎・JBCクラシック>G1を制し手を振る武豊騎手

 ダート競馬の祭典「第16回JBC競走」が3日、川崎競馬場で行われた。クラシックはアウォーディーがダート負けなし6連勝でG1初制覇。砂の新星を勝利へと導いた武豊は05年、07~11年5連覇、昨年に続きこのレース8勝目の偉業を達成した。スプリントはダノンレジェンドがG1初V、レディスクラシックはホワイトフーガが連覇を飾った。

 まさに天井知らず。アウォーディーが、昨年9月のダート転向から無敗6連勝でG1制覇を成し遂げた。序盤は縦長の展開の6番手を追走。2周目の3角から進出すると、4角で人気を分け合ったホッコータルマエ、コパノリッキーに外から並ぶ形で直線へ。リッキーが早々と脱落し、最後は内で粘るタルマエとの一騎打ち。激しい叩き合いの末、3/4馬身差でねじ伏せた。

 「先行勢が強いのは分かっていたので、離されないように運んだ。1周目のペースが遅かったので早めに動いていった」と武豊。ゴール前はタルマエを捉えるのにてこずったように見えたが、これも名手の計算通り。「先頭に立ちたがらない馬なので、そのタイミングだけ間違えないようにした」と冷静に振り返った。

 松永幹師も満面の笑みで武豊と握手。「強いメンバーがそろったので、どんな競馬になるかと思ったが強かった。抜け出すと気を抜く面も考えて、ジョッキーがうまく乗ってくれた」と、好騎乗を称賛した。

 次走はチャンピオンズC(12月4日、中京)で中央G1獲りを狙う。今週末には半弟のラニがみやこSに出走。兄弟を所有する前田幸治オーナーは「とりあえずラニと中京へ。来年は2頭でドバイ(ワールドC)を目指したい」と、夢は大きく広がった。

 武豊はこのレース8勝目。「非常にうれしい。アウォーディーは一戦ごとに強くなっている。次は中京で“会おう”ディー」と締めくくると、米G1・BCフィリー&メアターフのヌーヴォレコルトに騎乗するため、羽田空港へと急ぎ足で向かった。

 ◆アウォーディー 父ジャングルポケット 母ヘヴンリーロマンス(母の父サンデーサイレンス) 牡6歳 栗東・松永幹夫厩舎 馬主・前田幸治氏 生産者・米ノースヒルズマネジメント 戦績32戦10勝(南関東2戦2勝) 総獲得賞金3億2548万円。

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