【先週の新馬戦】ヤマカツグレース、来春に期待持たせる完勝劇

　夏競馬最終週の新馬戦は５鞍と寂しいラインアップではあったが、牝馬の素質馬の活躍が目立った。

　札幌芝１５００メートルのヤマカツグレースは単勝１．７倍の１番人気に応えてＶ。道中は荒れた内を避けて外々を回ったものの、最後まで余裕たっぷりの完勝劇だった。半兄のヤマカツエースは芝８～１０Ｆの重賞を３勝。血統的に距離を延ばしても大丈夫そうで、来春のクラシックに期待を持たす初陣となった。

　牝馬ながら５００キロちょうどの雄大な馬体で、新潟芝１４００メートル戦を勝ったコーラルプリンセス。１１年新潟大賞典を制したセイクリッドバレーを半兄に持つ良血で、馬群からスッと抜け出す末脚は目を引いた。きょうだい全７頭を管理する高橋裕師は「１４００メートルで終わる馬じゃない」と今後の距離延長にも期待していた。