邦彦氏死去に関係者もショック…池江泰郎氏「憧れの先輩だった」

[ 2016年8月13日 05:30 ]

武邦彦氏が死去

(8月12日)
 ▼河内洋師 騎手の頃は私が弟弟子ということで、ずっと目標にしていた人です。本当にお世話になり、たくさん勉強させていただきました。一昨日(10日)お見舞いに伺ったら、だいぶ具合が悪そうだったので心配していたんです。突然、大きなものがなくなってしまいました。残念だし、ショックは大きいです。

 ▼南井克巳師 銭湯仲間だった。水曜は銭湯に行って、食事してウダウダと昔話をしゃべったりして…というのが定番で楽しい時間だった。悲しすぎるよ。

 ▼浅見秀一師 ウチのオヤジ(故国一氏)の頃からの付き合いだからね。クニさんとは調教スタンドの席が隣でホントにいろいろと教わった。騎手として、調教師として、騎手になった息子の親としても、「昭和の素晴らしい遺産」になってしまった。

 ▼池江泰郎氏(スポニチ本紙評論家)武さんといえばやっぱり花形の騎手時代。僕より2年先輩で、馬への当たりが柔らかくて、凄く奇麗なフォームが印象的だったから憧れてました。突然のお別れになるとは残念で、悲しい。

 ▼鈴木康弘元調教師会会長 私が調教助手時代に担当していたハイセイコーを破ったタケホープの騎乗ぶりが忘れられない。73年菊花賞。わずか3センチ差の激闘を制したのが武邦彦騎手だった。調教師になられてからも腰の低い方で、私が武豊君に騎乗依頼すると「いつも豊がお世話になっています」と頭を下げられた。残念でならない。

 ▼岡部幸雄元騎手 武邦さんはステディーな騎手だった。勝負にいっても一喜一憂しない。プロとして凄みがあった。調教師になられてからは、安田記念(89年)でバンブーメモリー(武邦彦厩舎のG1初制覇)にも乗せていただいた。連闘で臨んだのでレース前に「大事に乗ってくれ」と指示されたことを覚えている。心からお悔やみ申し上げます。

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2016年8月13日のニュース