【安田記念】ベテラン奮闘の春 次は8歳シャークの番!?

[ 2016年6月1日 05:30 ]

 【G1ドキュメント=31日】ダービーが終わり、トレセンは一気に夏モード。気温はすぐ20度まで上がり、思わず寺下は長袖をまくった。汗ばむ陽気の中、ダノンシャークは午前8時半すぎに坂路に登場。8歳のベテラン馬とは思えないほど、キビキビした脚さばきで駆け上がった。担当の土屋助手の感触もいい。

 「若い時はカイ食いが細く、すぐガレていたけど今は食いが良く馬体も増えて“パンプアップ”している。体の張りが凄いし、老け込んだ感じは全然ない」

 以前は父ディープインパクトと同じ440キロ前後で競馬していた。14年のマイルCSも444キロで優勝。それが今年の2戦は、460キロ→458キロの馬体で臨んだ。前走のマイラーズC(2着)で結果を残し、パワーアップを証明。「マイルCSを勝った時よりも精神的に落ち着いている。その分、余計な力が入らずいい状態を保っている」と好仕上がりをアピールした。

 安田記念は4度目の挑戦となる。昨年は10着に敗れたが内枠から窮屈な競馬を強いられ、直線伸びかけたところで他馬と接触するアクシデントがあった。13年3着→14年4着から相性は悪くない。「昨年は展開が恵まれなかった。前走の感じから展開面で悪くならなければヒケは取らないと思う」と巻き返しを誓った。

 その力強いコメントに、昨年◎指名した寺下は今年も本命候補にリストアップ。天皇賞・春は8歳セン馬カレンミロティックが2着(13番人気)、ヴィクトリアマイルは7歳牝馬ストレイトガール(7番人気)が優勝しており、春G1はベテランが奮闘している。次はシャークの番かもしれない。

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2016年6月1日のニュース