【有馬記念】青木も“大好き”ヒット絶好枠2番!小牧「あとは僕次第」

[ 2015年12月25日 05:30 ]

最後のくじを開けて枠順を確定させる青木(左)と岡部氏

 競馬のグランプリ「第60回有馬記念」(27日、中山競馬場)の枠順が24日、確定した。馬券は25日から金曜発売が行われる。 

【有馬記念】

 公開枠順抽選にもドラマがあった。ヒットザターゲットとコンビを組む小牧太は12番目に登壇すると「内枠希望」とキッパリ。そこからが爆笑のひとコマ。「ちょっと待ってください」とインタビュアーに声を掛け、五郎丸ポーズで最後の神頼み!?この時点で残っていたのが(2)(4)(10)(12)(14)。腹は決まっていた。「フトシのFでお願いします!」と自身のイニシャルが入ったボールを選択。それが狙っていた1枠2番だった。

 開いた瞬間、小牧は高井助手とガッチリ握手。「ドキドキした~。枠は完璧、あとは僕次第。精いっぱい頑張ります」。鞍上の執念が実った。この日、調教が終わってからトレセン内にある馬頭観音でお参り。トレセン事務所の抽選会場には一番乗りだった。全ては絶好枠を引き当てるため。ヒットザターゲットは全9勝のうち、8勝を1~5番枠でモノにしている内枠巧者だ。小牧とのコンビで制した今年の目黒記念も1枠1番だった。

 「内枠なら前過ぎず後ろ過ぎず、中団のいいポジションを取りやすい」と小牧。道中は内でモマれて闘争心をかき立てながら、そこでためた力を直線で爆発させる。それが好走パターンだ。7枠13番だった前走・ジャパンC(13着)とは一転、枠順は言うことなし。休み明けを叩いて調子も上がっている。

 この日抽選役を務めた大リーグ・シアトルマリナーズの青木宣親も後押し。◎ヒットザターゲット、○ゴールドシップ、▲キタサンブラックと予想を披露し「ヒットが大好きですから。気になる存在です。いいとこ期待してます」と願いを込めた。

 ≪抽選方法≫枠順抽選会はこの日正午から東京・台場のフジテレビで行われ、BSフジで美浦、栗東トレセンを結ぶ三元実況中継で生放送された。出走関係者が抽選順に希望枠を選んだ昨年のドラフト制からランダム式に抽選方法を変更。青木が抽選マシンの作動ボタンを押すと、1~16の馬番を収納したボールがA~Pの16枠にランダムに振り分けられた。もう1人の抽選役、岡部幸雄元騎手が、別のボックスに用意された馬名入りのボールを取り出して開封。その馬名の関係者がA~Pのいずれかを選択。青木がそのアルファベット(A~P)の枠に入ったボールを開封して、馬番を決定した。

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