【有馬記念】5番アドマイヤデウス“8枠の呪縛”から解放

[ 2015年12月25日 05:30 ]

 【G1ドキュメント=24日】前夜、柏原は菱田らとトレセン近くの中華料理店へ。そこでアドマイヤデウスを担当する橋田厩舎の松田助手とバッタリ。ギョーザや焼き豚、空揚げをビールのアテにしながら雑談するうちに、自然と話題はグランプリへ。「具合はいい。秋3走目で一番」と松田助手。柏原は「頑張ってください。また取材に伺います」と応じて、この場はお開きになった。

 そして、この日の朝。橋田厩舎に向かうと洗い場でアドマイヤデウスがきれいに手入れされていた。「適度に気合が乗って、いい感じ。けさは厩舎周りの運動。周回を重ねるごとに落ち着きが出てきたし、思い描いた通りに来ているよ」

 休養前の天皇賞・春が15着、今季2戦は天皇賞・秋11着、ジャパンC16着と結果を出せなかったが秘める能力は相当。今年に入ってからの日経新春杯、日経賞の連勝劇がそれを物語っている。かつて橋田厩舎に在籍していた祖母アドマイヤラピスはセプテンバーS、嵐山S勝ち、スポニチ賞ステイヤーズS2着と芝の長丁場で好走。このアドマイヤラピスからアドマイヤフジ、アドマイヤコスモスといった重賞ウイナーが出ている厩舎ゆかりの血統だ。

 「この一族はみんな気性が前向きで、それがいい方に出ているんだろう。春の天皇賞から3戦連続で8枠というのもあって力を出し切れていないけど、もっとやれる馬」。枠順は3枠5番。“8枠の呪縛”を解かれたこのグランプリが本領発揮の舞台になる。

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2015年12月25日のニュース