【京都新馬戦】総額5億!“伝説の幕開け”超良血ディープ産駒が激突

[ 2015年11月6日 05:30 ]

セレクトセール最高額のロイカバード

 総額5億円超えのドリームレースだ――。8日の京都5R新馬戦(芝2000メートル)には、13年の当歳セレクトセール出身馬が4頭エントリー。注目は最高価格となる2億5200万円(税込み)で取引されたロイカバード(松永幹)と、2位の2億4150万円で落札されたサトノダイヤモンド(池江)の超良血ディープインパクト産駒牡馬2頭の激突だ。ダノンアローダ(4410万円)、オーパ(3570万円)を含めた4頭の総額は5億7330万円。新たな“伝説の新馬戦”となるか目が離せない。

【日曜京都5R】

 超良血の2歳新馬がG1谷間ウイークの京都で激突する。13年当歳セレクトセールで最高価格となる2億5200万の値が付いたロイカバードは、父母計G1・18勝という夢の配合。G1・11勝の母アゼリは、ノーザンファーム代表の吉田勝己氏がアメリカのセリで225万ドル(当時約2億250万円)で落札、日本で繁殖入りした。世界的名牝に、日本の至宝ディープインパクトを配合した超エリート。普段の調教でも、非凡な素質の片りんを見せている。

 コンビを組む武豊が騎乗した1週前追いは、CWコースでJBCレディスクラシック(4着)に出走したアムールブリエを2馬身突き放す圧巻の動き。松永幹師は「いいフットワーク。先週乗ったジョッキーも“いいですね”と言ってくれたし、いいモノを持っていると思う」と期待を寄せる。「癖もなく、気性的にも比較的落ち着いてますよ。中距離ぐらいが良さそう」と適性を口にする。

 ライバルのサトノダイヤモンドも、素質光る“原石”だ。母マルペンサはアルゼンチンのG1・3勝。血統背景は申し分ない。数々のディープインパクト産駒を手掛けてきた池江師が「奇麗なラインをしているし皮膚も薄い。グッドルッキング」とホレ込む逸材だ。

 ゲート試験に受かった後はいったん放牧に出し成長を促した。「リフレッシュしたことで、実が入って馬体に幅が出た。当歳のセリで見たころからイメージ通りに成長しています」と目を細める。「ひと追いごとに動きも良くなってきた。気性的にも2歳にしては幼さもなく、しっかりしている」と上々の感触だ。

 ウオッカ、ダイワスカーレット、キズナ、エピファネイアなど数々の名馬を出した秋の京都新馬戦。総額5億円超えの超高額メンバーがそろったドリームマッチを制すれば、来春のクラシックも見えてくる。

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